ホーム > 断捨離®に学ぶ知恵と僕の懺悔

人間心理

2017/05/01(月)

断捨離®に学ぶ知恵と僕の懺悔

 

FROM 安永周平

先日、ジュンク堂に行った時、『断捨離®』のやましたひでこさんの新刊を見つけた。何やら発売3日目で重版がかかったとのことで、売れ行きも順調みたいだ。僕は前職で約4年間、断捨離の事業を担当していたので、その間やましたさんには仕事だけでなく色んな面でお世話になった。

新刊『家事の断捨離』

これは、生産性が求められる我が家でも役立つかもしれない(笑)…と思い購入した。ちなみに、大和書房さんからでる断捨離本は写真が多く、見ていて楽しいので結構好きだ。前職を離れてから、もうすぐ1年が経とうとしているけど、どうやら事業の方も順調なようで、最近は台湾に行ったり、TVのロケで全国を飛び回ったりで…相変わらず凄い行動力だと思う。

早いもので、2009年に『断捨離®』が書籍として世に出て8年、今では知らない人はいないくらい一般的な言葉になった。ただ、多くの人は単に「モノを捨てる」という意味で使ってる。というか、断・捨・離の3つの漢字から成ることを知らない人も、まだまだ多いみたい。

まぁ「何が正しいか?」なんて人によって違うから、それを強制なんてできないけど…断捨離は深く知ると「オモシロイ」ので、せっかくなら本来の意味を知るといいんじゃないかなと思う(※ちなみに『断捨離®』は、やましたひでこさん個人の登録商標なので、勝手な解釈での商用利用などはできないことを補足しておきます)。

『断捨離®』とはいったい何か?

断捨離は、1にも2にも「モノ」からスタートする。これが応用編になると「モノ→コト→ヒト」と進んで難易度が上がっていくんだけど、まずは僕らが1番扱いやすいモノがスタートである。特に家の中にあるモノに関して、まず必要となる行動が…

「断」=入ってくる要らないモノを断つ

「捨」=家にはびこるガラクタを捨てる

の2つだ。そして「断」と「捨」を繰り返した結果訪れる状態を、

「離」=モノへの執着から離れ、ゆとりある“自在”の空間にいる私

と定義している。大きなコンセプトとして「執着を手放す」というのがあるんだけど、これが断捨離が目指している「離」の状態だと言っていい。たとえば「高かったから捨てられない…」といったモノに張り付いている自分の執着心を、モノを捨てるという行動によって、一緒に捨ててしまおうというわけだ。それによって、自分の心がもっと自由な状態に近づく…これが断捨離によって得られる大きなメリットである。

僕が断捨離から学んだ大切なこと…

そして、僕はこのコンセプトからとても大切なことを学ぶことができた。これは、今でも仕事を含めた多くの場面で役立っているし、これからも決して忘れてはいけないことだと思っている。それは「行動(Doing)」と「状態(Being)」の関係についてだ。

断捨離が目指す「離」というのは、状態(Being)であり、人間で言えば「在り方」とも言えるもの。この在り方というのは抽象概念で、直接変えようとしてもなかなか変えることができないのだ。「俺は今日から生まれ変わる!」なんて決意が何の意味もなさずに終わるのは、こうした在り方や人格を直接変えるのが、とても難しいことを物語っている。

在り方を変えるには「行動」が不可欠

ところが、先の定義の通り「断」や「捨」というのは、状態ではなく「行動(Doing)」である。そして、これは僕らの選択次第でいくらでも変えることができるものだ。そして、やましたひでこさん曰く、この「断」と「捨」という2つの行動を繰り返していく中でしか、「離」という目指すべき状態に近づくことはないのだ。

しかし現実は、行動をしていない人ほど「在り方(Being)」の話が大好きだったりする。ただ、繰り返しになるけど、在り方ってすぐには変わらない。そんな魔法は存在しないのだ。そして、必要な行動(Doing)を繰り返すことだけが、在り方(Being)を少しずつではあるが、確実に変えていく。これを聞いた時、僕はもの凄く腹落ちしたのを覚えている。それは当時、別の理由があったからだ。

対人関係で失敗しまくったマネージャー時代

それこそ前職で、僕はある時期から部門のマネージャーに抜擢された。当時は31歳、部下を持つのも初めてで、個人として業績を上げる方法は知っていたが、マネージャーとしては何1つ経験のない、ただの未熟な若造だった。多い時でスタッフは10名くらいで、僕よりも社歴が長い人間もいたし、年上の部下も多かった。

そして、本当に恥ずかしい限りなのだが…当時の僕は、ボブがいうところの人間関係における「最低の技術」を発揮しまくっていた。当時はそれが正しいと思ってやっていたが…当然の結果として、僕はスタッフからの信頼を失うことになった。

相手の気分を害してばかり…

自分の経験に基づき、「こうすれば業績が伸びるのに、何でやらないの?」と自分の正しさを押し付けていた(正しさは人によって違うのに…)。自分の言う通りにやらないスタッフにイライラして、彼らのやり方を否定した。時に反抗的な意見に感情的に反応し、相手の言葉を遮って、かぶせるように間違いを指摘した。相手の自尊心やプライドなんて、まったく考えていなかった。

もう笑っちゃうくらい、ここで挙げたことは全てボブがNGと言っていることばかりだ。今だからわかるけど、なんというダメマネージャーだったのかと思う。しかし、明らかに自分の影響力が弱まっている空気を感じてか、マネジメントに関する色んな書籍を読み漁った。その結果、当時の僕は、自分に足りないものは「人間力」だという結論に至った。

「人間力」を上げる方法は何か?

「人間力」さえあれば、今の問題は解決する。スタッフも、自分の意見に耳を傾けてくれるようになるだろうし、それによって部門の業績も上がるだろう…そう思った僕は、人間力・人格を磨こうと思ったのだ。しかし、賢明なあなたはお気づきだと思うが、この人間力とか人格こそ、先の断捨離の例で出てきた「抽象概念」でありBeing(状態)である。直接変えるのが、最も難しいものだ。

人格を磨くって、具体的に何をすればいいか分からない。滝にでも打たれりゃいいのか…って、そりゃ違うだろと。人間力が上がれば、全ての問題は解決する…それはそうかもしれない。ただ、そんなことができる魔法は存在しなかった。ほどなくして僕は、人格を磨き、部下からの信頼を取り戻すには、そのために必要な「行動」を泥臭く続けるしかないことを、『断捨離®』から学んだ。

信頼回復にかかった期間:1年半

それから、マネジメントに関する書籍や講座で学び、学んだことを「行動」に移していった。具体的には、相手の話を聴くことを中心とした地味な行動の数々だ。スタッフと接する時に、意識してそれを繰り返し、習慣にしていった。そうやって実際に行動を始めてから、多くのスタッフが「安永さん、変わりましたね。」と言ってくれるようになったのは1年半が過ぎた頃だった。それでも、全員…とはいかなかったのが現実。

『7つの習慣』の中で、スティーブン・コヴィー博士が「人格は繰り返す“行動”の総計である」と言っているが、今思い返すと、それを身を以て学んだ1年半だった気がする。当時、ダメマネージャーだった僕の下で働いてくれた方々には、本当に迷惑をかけてしまい、申し訳なく思う。

人格を磨くには行動するしかない

これが、僕が『断捨離®』と、手痛いマネージャー経験から学んだとてもシンプルで大切なこと。言われてみれば当たり前のことかもしれないが、やはり行動(Doing)を繰り返し、習慣にしていくことに勝るものはないのだと思う今日この頃である。

PS
ちなみに、3年前にこれを学んでいれば…マネージャーとして数々の失敗を避けられたと思う(笑)。もっと早く出会いたかったと、心底思う内容が満載である。

ボブ・バーグ流・対人関係のスキル
※好評につき1日だけキャンペーンを延長中

 

 

 

この記事の執筆者

安永 周平 Shuhei Yasunaga

1982年生まれ。福岡県出身。九州大学工学部卒(修士)。『THE GO-GIVER』日本公式サイトの運営責任者。

 

愛知県の自動車メーカーで4年間エンジニアとして勤めた後、ダイレクト出版へ入社してセールス&マーケティングの仕事に従事。3ヶ月後、グループ会社である経営科学出版の事業を任される。年商2億ほどで赤字だった事業部を1年で黒字化。1枚のセールスレターで2万人超の新規顧客を獲得した実績もあり、マネージャーとして事業部の年商7億円突破に貢献。

 

5年目に独立し、福岡で寿コミュニケーションズ株式会社を設立。現在、建設業を含む2社の経営に携わり営業チームの強化に当たる。ボブ・バーグの日本における独占ライセンシーとなり、当サイト『THE GO-GIVER』を通じて、紹介営業に関する教育事業を展開中。福岡在住。

 

 

この記事にコメントする

記事は役に立ちましたか?よろしければ感想をいただけると嬉しいです。

※名前の入力は任意です。ニックネームでもOK。

コメントを入力する:

 

※以下の内容に同意の上ご登録下さい

当社は、「良質な情報と教育を通して、人々の生活を向上させること」を企業理念とし、インターネットにおける書籍、デジタルコンテンツ教材等の販売、セミナー運営事業を行っております。当社はこのような事業活動を行う上で、個人情報を保護、管理することが重要であると認識するとともに、これが当社の社会的責任および責務であると考えております。そこで、当社は個人情報保護マネジメントシステムを構築すると共に、以下に掲げる個人情報保護方針(以下、本保護方針と呼ぶ)を制定し、個人情報保護に努めてまいります。

 

法令、規範の順守
当社は、個人情報に関する法令、国が定める指針その他規範を順守いたします。

 

個人情報の取得・利用・提供
当社は、個人情報を取得する際にはその利用目的を明確にし、利用目的の達成に必要な範囲内で取扱います。また、目的外利用を行わないための体制を構築し、当初の範囲を超えて取扱う場合には改めて本人の同意を得るなど規程に従った対応を行います。

 

個人情報の安全対策
当社は、個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止及び是正に関して、必要かつ適切な安全対策を実施いたします。

 

苦情および相談について
当社は、個人情報の取扱いに関する苦情及び相談については、お客様相談窓口にて受け付け、また個人情報の開示等の求めにも、適切かつ迅速に対応いたします。

 

個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善
当社は、適切な個人情報保護に関する規程、ルール、行動規範を定め、個人情報保護に関するマネジメントシステムを運用します。また、マネジメントシステムが適切に実施できているかを定期的に確認・監査・見直しを行うことにより、継続的に改善いたします。

 

寿コミュニケーションズ株式会社 代表電話番号
TEL:092-272-1187 FAX:092-292-6773

 

2.個人情報の取扱いについて

 

当社は、お客様から個人情報をご提供頂く場合、予め個人情報の利用目的を明示し、その利用目的の範囲内で利用します。予め明示した利用目的の範囲を超えて、お客様の個人情報を利用する必要が生じた場合は、お客様にその旨をご連絡し、お客様の同意を頂いた上で利用します。当社が保有する個人情報の利用目的は下記の通りです。

 

お客様に関する個人情報

 

ご注文された方の個人情報:サービス実施と商品納品およびメールマガジン配信のため

メールマガジン申込みされた方の個人情報:メールマガジン配信のため

無料ビデオ申込みされた方の個人情報:サービス実施とメールマガジン配信のため

無料ウェブセミナー申込みされた方の個人情報:サービス実施とメールマガジン配信のため

お問い合わせされた方の個人情報:お問い合わせに対する回答のため

アフィリエイターの個人情報:アフィリエイターへの連絡や報酬支払いのため

採用応募者・就労された方に関する個人情報

当社の採用に応募された方の個人情報:当社採用業務における応募者対応のため

当社に就労された方の個人情報:人事労務関連業務における従業者対応のため

 

3.個人情報の適正な取得

 

当社では、個人情報の取得は、適法かつ公正な手段で行います。

 

4.個人情報の提供

 

当社は、次の場合を除き、お客様の個人情報を第三者に開示または提供しません。

お客様の同意がある場合

法令に基づく場合

人の生命、身体又は財産の保護のために必要であって、お客様の同意を取ることが困難な場合

利用目的の達成に必要な範囲で、個人情報の取り扱いを委託する場合

合併、会社分割、営業譲渡その他の事由によって事業の承継が行われる場合

 

当社は、上記(1)に関わらず、お客様へのサービス提供、お問い合わせ等への対応に関して、当社の関係会社や代理店より対応させて頂くことが適切と判断される場合に、お客様の住所、氏名、電話番号等を当該関係会社等へ提供することがあります。この場合、お客様は当社に対し当該関係会社等への個人情報提供の停止を請求することができます。

 

5.個人情報に関するお問い合わせ

 

お客様の個人情報の開示・訂正・削除等に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

6、その他の事項

 

1. アクセス情報について

当サイトでは、より良いサービスをご提供させて頂くために、アクセスログ情報を取得する場合がございます。予めご了承下さい。アクセスログの取得はお客様の個人情報を特定することを目的としたものではありません。

 

2. クッキーについて

当サイトでは、より快適にご利用して頂くために、サイトの一部でクッキー (Cookie)を使用しております。クッキー及びIPアドレス情報については、それら単独では特定の個人を識別することができないため、個人情報とは考えておりません。なお、クッキー情報については、ブラウザの設定で拒否することが可能です。

※以下の内容に同意の上ご登録下さい

当社は、「良質な情報と教育を通して、人々の生活を向上させること」を企業理念とし、インターネットにおける書籍、デジタルコンテンツ教材等の販売、セミナー運営事業を行っております。当社はこのような事業活動を行う上で、個人情報を保護、管理することが重要であると認識するとともに、これが当社の社会的責任および責務であると考えております。そこで、当社は個人情報保護マネジメントシステムを構築すると共に、以下に掲げる個人情報保護方針(以下、本保護方針と呼ぶ)を制定し、個人情報保護に努めてまいります。

 

法令、規範の順守
当社は、個人情報に関する法令、国が定める指針その他規範を順守いたします。

 

個人情報の取得・利用・提供
当社は、個人情報を取得する際にはその利用目的を明確にし、利用目的の達成に必要な範囲内で取扱います。また、目的外利用を行わないための体制を構築し、当初の範囲を超えて取扱う場合には改めて本人の同意を得るなど規程に従った対応を行います。

 

個人情報の安全対策
当社は、個人情報の漏えい、滅失又はき損の防止及び是正に関して、必要かつ適切な安全対策を実施いたします。

 

苦情および相談について
当社は、個人情報の取扱いに関する苦情及び相談については、お客様相談窓口にて受け付け、また個人情報の開示等の求めにも、適切かつ迅速に対応いたします。

 

個人情報保護マネジメントシステムの継続的改善
当社は、適切な個人情報保護に関する規程、ルール、行動規範を定め、個人情報保護に関するマネジメントシステムを運用します。また、マネジメントシステムが適切に実施できているかを定期的に確認・監査・見直しを行うことにより、継続的に改善いたします。

 

寿コミュニケーションズ株式会社 代表電話番号
TEL:092-272-1187 FAX:092-292-6773

 

2.個人情報の取扱いについて

 

当社は、お客様から個人情報をご提供頂く場合、予め個人情報の利用目的を明示し、その利用目的の範囲内で利用します。予め明示した利用目的の範囲を超えて、お客様の個人情報を利用する必要が生じた場合は、お客様にその旨をご連絡し、お客様の同意を頂いた上で利用します。当社が保有する個人情報の利用目的は下記の通りです。

 

お客様に関する個人情報

 

ご注文された方の個人情報:サービス実施と商品納品およびメールマガジン配信のため

メールマガジン申込みされた方の個人情報:メールマガジン配信のため

無料ビデオ申込みされた方の個人情報:サービス実施とメールマガジン配信のため

無料ウェブセミナー申込みされた方の個人情報:サービス実施とメールマガジン配信のため

お問い合わせされた方の個人情報:お問い合わせに対する回答のため

アフィリエイターの個人情報:アフィリエイターへの連絡や報酬支払いのため

採用応募者・就労された方に関する個人情報

当社の採用に応募された方の個人情報:当社採用業務における応募者対応のため

当社に就労された方の個人情報:人事労務関連業務における従業者対応のため

 

3.個人情報の適正な取得

 

当社では、個人情報の取得は、適法かつ公正な手段で行います。

 

4.個人情報の提供

 

当社は、次の場合を除き、お客様の個人情報を第三者に開示または提供しません。

お客様の同意がある場合

法令に基づく場合

人の生命、身体又は財産の保護のために必要であって、お客様の同意を取ることが困難な場合

利用目的の達成に必要な範囲で、個人情報の取り扱いを委託する場合

合併、会社分割、営業譲渡その他の事由によって事業の承継が行われる場合

 

当社は、上記(1)に関わらず、お客様へのサービス提供、お問い合わせ等への対応に関して、当社の関係会社や代理店より対応させて頂くことが適切と判断される場合に、お客様の住所、氏名、電話番号等を当該関係会社等へ提供することがあります。この場合、お客様は当社に対し当該関係会社等への個人情報提供の停止を請求することができます。

 

5.個人情報に関するお問い合わせ

 

お客様の個人情報の開示・訂正・削除等に関するお問い合わせは、お問い合わせフォームよりご連絡ください。

 

6、その他の事項

 

1. アクセス情報について

当サイトでは、より良いサービスをご提供させて頂くために、アクセスログ情報を取得する場合がございます。予めご了承下さい。アクセスログの取得はお客様の個人情報を特定することを目的としたものではありません。

 

2. クッキーについて

当サイトでは、より快適にご利用して頂くために、サイトの一部でクッキー (Cookie)を使用しております。クッキー及びIPアドレス情報については、それら単独では特定の個人を識別することができないため、個人情報とは考えておりません。なお、クッキー情報については、ブラウザの設定で拒否することが可能です。

 

ログカテゴリー一覧

 

筆者一覧

ボブ・バーグ

『THE GO-GIVER』著者
人材開発会社バーグ・コミュニケーションズ代表
経営コンサルタント

 

安永 周平

『THE GO-GIVER』公式サイト運営責任者
寿コミュニケーションズ㈱ 代表取締役

 

THE GO-GIVER SNS