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リーダーシップ

2018/08/02(木)

「期待しない生き方」の弊害

 

FROM 安永周平

最近…というより、この2〜3年でしょうか。「期待しない生き方」とか「期待するから失望する」なんて話をチラホラ耳にします。たとえば、子供に期待するからプレッシャーを与えてしまうとか、部下に期待なんかするから成果が上がらなかった時にガッカリするだとか。期待の新人とか、スーパールーキーといった言葉もありますよね。また、男性には耳が痛い話ですが「旦那に家事の協力を期待した自分がバカだった」なんて女性もいるかと思います。ただ…

期待するのは悪いことなのか?

人に期待するのって、そんなに悪いことでしょうか? たしかに「期待しなければ失望することもない」というのは事実でしょう。でも、たとえば「挑戦しなければ失敗することもない」というのもまた事実であり、これはあまり褒められた行為ではありません。もちろん、対象が自分か相手かでも違いますが…嫌な思いをしたくないから、それにまつわるリスクは全て避けようというのは、機会損失につながる面もあるように思います。

実際、相手のタイプにもよりますが、期待されることが嬉しい人だっています。あなたがリーダーの立場にいるとして、部下に全く期待しなかったり、そのような態度を取ったりすれば、やる気を無くしてしまう可能性もあるのです。ただ、先の話のように過度な期待をすれば相手にプレッシャーをかけてしまい、逆に萎縮させてしまうこともあります。「君には期待しているよ…」なんて言いながら、明らかに裁量や権限を超えるようなムチャ振りをされたら、部下もたまったものではありません。

リーダーに求められる「正しい期待のかけ方」

セールス・マネージャーとして30年以上の実績を持ち、カスタマーサービスにおいてもプロフェッショナルであるスティーブ・キーティング氏は、期待にも「正しい作法」があると言います。そして、間違った期待のかけ方をすれば、逆効果になるばかりではなく、相手を傷つけてしまうことにもなりかねません。では、正しい期待のかけ方とはいったいどのようなものでしょうか?

もちろん、単に期待のレベルを上げるほどいい…という話ではありません。高すぎる期待は、それこそ失望につながりやすいはずです。そうではなく、スティーブ氏によれば、大切なのは「なぜ自分が相手に対してそのような期待を持てるのか」という根拠をしっかりと示し、勇気付けをすることが大切なのだとか。そうすることで、相手はポジティブに考えるキッカケを得ることができます。

「根拠なき期待」は無責任である

一方で、根拠もなく「君ならできるだろ?頑張れ!」と言うだけの期待は無責任です。メンバーの能力を伸ばしたり、コーチングしたり、トレーニングをしたりするのもリーダーの重要な仕事です。リーダーは、メンバーと二人三脚をするようなもので、相手の能力を最大限引き出すためのサポートをしなければいけません。そうやって、相手の強みを見つけ、伸ばしていくこと。本人が自信を持てるようにすること。リーダーがそのような態度を取ることで、相手はポジティブに考えることができるようになります。

たとえば、何でもかんでも「これはどうすればいいでしょうか?」と聞いてくる部下がいたとします。何をするにも自分で判断することができず、いちいち上司の指示を仰ぐ…そのような部下がいたとしたら、リーダーは時間を取られますし部下も成長しません。こうした場合、どのように対処するのがいいのでしょうか?

1つ注意しておきたいのは、毎回上司の意見を求める部下が、必ずしも「自分で判断する能力がない」とは限らないということです。もしかすると、部下の判断は正しいのに、本人が自信を持てないだけの可能性もあります。だとしたら「自分ではどう思うのか?」と聞いた上で、それが正しければ「その通りだ!いいね、すぐにそうしてくれ。」と、部下の判断が正しい根拠を示したうえで、ポジティブなフィードバックをしてあげるのが効果的です。

「根拠に基づいた期待」が人を成長させる

そうしたフィードバックを続けていれば、時間が経つにつれて、部下は自信を持つようになり、自分で判断できるようになるものです。リーダーが正しさの根拠を示すことで、部下は「自分が何を期待されているか?」を理解し、その期待に応えられることに気づく…というわけです。何の根拠もなく「頑張れ、君ならできる」というだけではなく、期待する根拠を示してあげることで、相手にもいい影響を与えることができるのです。

過度な期待や単なるムチャ振りは、相手を萎縮させてしまう可能性があります。しかし、効果的な期待のかけ方を知っておけば、相手が成長することにもつながるのです。事実、上司から見ても、期待以上の成果を上げてくれる部下が世の中にはたくさんいますから。こうした期待に関する知恵についてもっと詳しく知りたい方は、ぜひ今月号の『月刊GO-GIVER』を試してみてください。先のスティーブ・キーティング氏とボブの対談『人を育てる正しい期待の作法』の中で、その期待の秘訣が明らかにされていますよ。

『月刊GO-GIVERS』8月号がリリースされています

PS
明日まで1ヶ月無料で試すことができますので、お見逃しなく♪

 

 

 

この記事の執筆者

安永 周平 Shuhei Yasunaga

1982年生まれ。福岡県出身。九州大学工学部卒(修士)。『THE GO-GIVER』日本公式サイトの運営責任者。

 

トヨタ自動車で4年間、生産技術のエンジニアとして勤めた後、ダイレクト出版へ入社してセールス&マーケティングの仕事に従事。3ヶ月後、グループ会社である経営科学出版の事業を任される。年商2億ほどで赤字だった事業部を1年で黒字化。1枚のセールスレターで2万人超の新規顧客を獲得した実績もあり、マネージャーとして事業部の年商7億円突破に貢献。

 

5年目に独立し、福岡で寿コミュニケーションズ株式会社を設立。現在、建設業を含む2社の経営に携わり営業チームの強化に当たる。ボブ・バーグの日本における独占ライセンシーとなり、当サイト『THE GO-GIVER』を通じて、営業、士業、中小零細企業の社長に役立つ教育事業を展開中。福岡在住。

 

 

 

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筆者一覧

ボブ・バーグ

『THE GO-GIVER』著者
人材開発会社バーグ・コミュニケーションズ代表
経営コンサルタント

 

安永 周平

『THE GO-GIVER』公式サイト運営責任者
寿コミュニケーションズ㈱ 代表取締役

 

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