幸せな生き方への条件

FROM ボブ・バーグ

もう何年も昔のこと、私が初めて運転免許証を取得して、車で友人と一緒にドライブしていた時のこと。私は「なぁ、今ハンドルから手を離したらどうなると思う?」と友人に聞いたことがある。

実際に離してみると、車はすぐに右側によれるように逸れてしまった。ハンドルを握り直すとまた安定して前に真っ直ぐ進むのだが、ハンドルから手を離すとまたすぐに右の方によれてしまうのだ。

当然ながら、ハンドルを常に握って真っ直ぐに保っていないと、そのままどんどん車は右側によれて、逸れていってしまう。

なぜ、価値観と一致する行動が大切なのか?

これと同じことが、人間にも言える。私たちは意識的に、そして無意識的にはもっと多くの様々な価値観を自分の中に持っている。その価値観と一致する行動ができていると幸せに感じやすい一方で、その価値観から離れていると不幸を感じやすい。

私たち人間は、幸せを追求する生き物である。そう考えると、これはとても大切なことだと言える。

アメリカの独立宣言でも、幸せの追求について述べられている。幸せの追求は、私たち人間にとってそれだけ重要な概念なのだ。幸せについては様々な格言がある。

例えば、「幸せは追い求めるものではない。惹きつけるものだ」とか、「幸せとは直接的な結果ではなく、何らかの行為の結果として生じる副産物である」といったものだ。

また、故ハリー・ブラウニーは『人は誰もが幸せを追い求めており、何かしらの幸せをもたらすと信じて意志決定を行う』と言っている。ただ、私の個人的な考えは、これらの格言の中にはない。

私の幸せの定義は、

『価値観と一致した生き方をすることで、本当の喜びや心の平穏が長く続くこと』

つまり、生き方や振る舞いが価値観と一致している状態を、私は幸福であると考えている。

あなたの価値観を高いレベルで実現することこそ‥

幸せとは、人生が簡単なものだと感じる状態のことではない。そもそも、人生は簡単なものではないからだ。そうではなく、幸せとは、自分自身に満足している状態、自分の価値観に矛盾していない状態のことだ。

1人の人間として、自分が大切にする価値観を最も高いレベルで実現している…そう言えるほど、自分について満足している状態である。その時、あなたは幸福を感じられるはずだ。

また、幸せというのは本質的には個人の問題であるが、自分一人だけで解決するとは限らない。例えば、あるスポーツチームのメンバー全員が「勝つことが重要だ」という価値観を持っているとしよう。

この場合、チームで共有する価値観と、チームの活動が一致しているわけだから、チーム全体が幸福であると言える。結果として、そのチームは今後も勝利を重ねていくこともできるだろう。

組織の幸福度を高めるには?

しかし、もしチームの中に、チーム全体の価値観よりも自分の価値観を優先するようなメンバーがいたとしたら、チーム全体の幸福度は下がってしまう。そして、今後のチームの功績もあまり期待できないだろう。

そして、これと同じことがビジネスにも言える。たとえば、会社組織においては、共通する価値観とも言える『社風』や『文化』があるはずだ。これは、リーダーから下のメンバーに伝播する。

ここで、あるリーダーがそうした価値観に基づいて行動し、それと一致する言動を続けていれば、会社の雰囲気や文化が育ち、社員全員がその価値観に沿った行動をするようになっていく。

しかし、リーダーが共通の価値観を掲げているのに、それと矛盾するような行動をしていたり、他のメンバーが価値観と合わない行動をしているのを見過ごすような態度を取ったりしていると、会社全体に悪影響を及ぼす。一体感は損なわれ、チーム全体が不満を抱えるようになったり、生産性が落ちたり、利益率が落ちたりすることに繋がってしまう。

あなたもまた自身の価値観というハンドルを握っている‥

人間として、それ以前に生物として、私たちは「自分が幸せになれると信じられる行動」を取る。そのための最も効果的な方法は、価値観と目的、そして行動が、完全に一致しているのを確かめること。さもなければ、私が初めて運転した車のように、目的地……つまり「幸せの追求」という人生の目的から、どんどん逸れていってしまう。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。