自分を責める人、自分を許す人

FROM 安永周平

ついさっきまで知らなかったんですが、今日は「体育の日」なんですね。もう10月も3分の1が過ぎようとしています。スポーツの秋です。安永家では、ノリで申し込んでしまった「志賀島金印マラソン(10km)」まで2週間を切っていることもあり、昨日は真夏日でクソ暑かったのですが、妻と福岡のオアシスである大濠公園を走ってきました。市民ランナーの方々、速過ぎ!

ちなみに、僕らは現在、こんな風にちょっと緩い感じで週1〜2回ペースでランニングをしております。まったくもって自慢できるような量ではないのですが(笑)、それでも続けているとなんだか健康的になっている気がしてくるもの。「あれ、俺って健康じゃん?」みたいに、”その気”になってくるのは気分がいいものです。

ちなみに、走れない週もあります(笑)

ただ、週1〜2とか言っておきながら、時々行けない週もあるんですよね(笑) 仕事が忙しいと、どうしても…という時は正直あります。ある偉人が「運動に1時間使えば、物理的な時間は1時間減るが、仕事の生産性を考えれば1時間増えるのと同じだ」みたいなことを言っていたので、忙しい時こそ行こうとは思うのですが…やっぱり、ねぇ(人間だもの)

ただ、そんな時でも1つだけ気をつけていることがあります。このおかげで、緩いペースではありますが細々と続けられているのだと思いますが、何かと言うと「自分は何をやっても続かないダメな奴だ…」と、自分を責めないことです。そのかわりに「まぁそんな日もあるよね。来週行こう、来週♪」みたいに自分を許すわけです。

こんなことを言うと、フルマラソンを走る諸先輩方からは「甘ったれてんじゃねぇぞコラァ!」と怒られてしまいそうですが、まぁひとまず2週間後のマラソンは10kmなんで勘弁してください(笑) それに、実のところ走れなかったことに対して罪悪感を抱くよりも、自分を許した方が続く…というのは科学的に見ても正しいようなのです。

自分に厳しくするのは逆効果?

スポーツや体育会系の話では特にですが、多くの人は「意志を強くするには自分にもっと厳しくするしかない」と思っているでしょう。しかし、数々の研究によれば、どうやらこれは間違いであり、自己批判はモチベーションの低下や自己コントロールの低下を招くとのことです。また、自己批判はうつ病の最大の予兆であり、うつ状態では「やる気」や「望む力」が失われてしまいます。一方で、自分に優しくすることは、やる気の向上や自制心の強化につながります。

たとえば、カナダのオタワにあるカールトン大学で行われた実験では、学生たちが勉強を先延ばしにする様子を、学期の最初から最後まで記録しました。最初の実験では、多くの学生がギリギリまで試験勉強を始めませんでした。しかし、次の試験が近づいてくると、実験に参加している学生たちの中で、勉強を始める時期に違いが出始めたのです。

事実:自分に甘い学生の行動が改善?

まず、最初の試験で直前まで勉強しなかったことで”自分を責めた学生”たちは、次の試験でも勉強を先延ばしにする傾向が見られました。「自分に厳しくする」のが効果的であるならば、自分を責め、罪悪感を持った学生は次の試験で名誉挽回してくれそうなものです。しかし現実は、最初の試験の準備に失敗したことで自分を責めた学生ほど、次の試験ではさらにのんびりしていたのです。

一方で、最初の試験の準備に失敗した自分を許し、自分に思いやりを持って振り返った学生は、次の試験前は着々と準備をする気になりました。これは、僕らが知っている常識とは逆をいっているように思えます。自分をコントロールするためには、自己批判こそ必要不可欠なはずで、“自分への思いやり”なんて言っていたら、自分を甘やかす一方だと考えるのが普通ではないのでしょうか?それなのに、この実験結果はいったいどういうことでしょうか?

驚くべきことに、罪悪感を抱く(自分を責める)よりも、自分を許す方が責任感は増すのです。研究者たちの発表によれば、失敗したことについて自分を厳しく批判した時よりも、自分に思いやりを持ってふり返った時の方が「失敗したのは自分のせいだったのだ」と認めやすくなるとのことです。また、その方が他人の意見やアドバイスに対しても進んで耳を貸せるようになり、失敗の経験から学ぶことも多くなるのです。

自分を責めずに、許してあげよう

自分を許すことには、他にもメリットがあります。それは、自分を許すことで恥や苦しみに苛まれることなく、事実をありのままに見つめられるようになることです。人は失敗すると、嫌な気持ちになり「もうどうにもでもなれ」と現実から逃れようとすることがあります。しかし、そもそも罪悪感や自己批判に悩まされなければ、逃げる必要もありません。すると「なぜ失敗したか?」について考えるのが凄くラクになります。だから、同じ失敗を繰り返さないようになるのです。

一方で、「なんで自分は何をやってもダメなんだ…」と思えば、自分のことをどんどん嫌いになるだけです。そうすると、失敗から学ぶどころか、自分の苦しみを和らげるだけで精一杯になってしまいます。ですから、もしあなたが自制心を発揮したいと望むなら、自己批判は逆効果ですからやめておきましょう。それよりも、「まぁそんなこともあるよね」と自分を許すことです。そして、暖かい気持ちで自分の行動を振り返り、次のアクションにつなげてみてください。きっと、自分を責めるよりもいい結果になると思いますよ。

PS
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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。