デパートの迷子と大人の不安

FROM 安永周平

ちょっと想像してみてください。あなたは今、デパートで買い物をしています。すると、泣きじゃくっている男の子がいます。どうやら両親とはぐれて迷子になっているようです。

あなたにお子さんがいるのなら、大変な状況を想像するでしょうけど、ここでちょっと冷静になって考えてみましょう。この男の子は、いったい何が不安で泣いているのでしょうか? これ、大きく分けて3つの理由があると思います。

迷子が不安になる3つの理由

まず1つ目は、自分がどこにいるのか「現在地」がわからないことです。自分がデパートの何階にいるのか、その階のどのあたりにいるのかが分からないから不安になります。自分はいったいどこにいるのだろうか…と。

次に2つ目は、どこに行けばいいのか「行き先」が分からないことです。お父さんやお母さんがどこにいるのかが分からないので、どこに向かって歩いて行けばいいのかがわからないのです。お父さんやお母さんは同じフロアにいるのでしょうか。それとも違うフロアに行ってしまったのでしょうか。

最後、3つ目は、どのようにして行けばいいのか「行き方」がわからないことです。仮に、今時分がどこにいるのかを知っていて、お父さんやお母さんがどこにいるのかを分かっていたとしても、そこにどのようにして行けばいいのかがわからないのです。歩いていけばいいのでしょうか、はたまたエスカレーターに乗らないといけないのでしょうか。

大人が不安になる理由も同じ?

まぁ、小さな子どもがこの問題を自分で解決するのは難しいでしょうけど…もし現在地と行き先が分かれば、行き方は何通りかあります。階段でも行けますし、エレベーターでも行けるはずです。大切なことは、まずは現在地を知り、行き先を明確にして、そのうえで行き方を決めるということです。

そして、これは僕らの人生においても同じことが言えるのではないでしょうか。自分の現在地を知り、どう在りたいかを考え、そうなるための方法を考えるというのは、充実した人生を送るうえでとても大切なことです。逆に、これらが決まってない時、僕らは不安になるのではないでしょうか? 先行き不透明な時代、これからどうやって生きていくのがいいか…と。

目的地がないタクシーはどうなる?

タクシーを想像してみてください。あなたが手を上げてタクシーを止めたとしましょう。本来なら行き先を告げるところですが、行き先を告げなかったとします。すると、タクシーは1mも進めないはずです。行き先を告げなくても進んでいるタクシーがあるとすれば、それはギアがニュートラルに入ったまま、後ろから追い風に煽られたり、下り坂で勝手に前に進んでいるだけです。

どこへ行くのか分からない、そんなタクシーに乗るのは不安ですし、何より危険です。前から向かい風が吹いたり、急に上り坂になったりすれば、たちまちタクシーは立ち往生して後退してしまうでしょう。これが人生だったら、何かしら変えるべきことがあるのではないでしょうか? 人生が停滞しないように、変えていく必要があるはずです。

「変わろう」と思うのはいいが…

ただ、こうした時…つまりは一念発起して「変わろう」と思う時は注意が必要です。なぜなら、人は「変わろう」と決意するだけで満足してしまうことが多いからです。事実、僕ら人間は、落ち込んでいる時であっても、変わろうと決意すればたちまちホッとした気分になり、自制心を取り戻すことができます。

これまでの失敗や後悔を思い出しながらも、「俺はなんてダメな人間なんだ…なんて思うのはやめよう。だって今から、これまでとは全く違う自分になるんだから!」と思うわけです。すると心は希望に満たされます。まだ何一つ成し遂げていなくてもいい気分になれるのです。

研究によれば、人はダイエットを始めようと決意しただけで元気が出たり、トレーニングの計画を立てただけで気分が高揚したりするそうです。「新しい自分」になったら人生がどんなに変わるだろう、と期待に胸を膨らませます。そして、未来の自分の姿をあれこれ想像します。自分に対する周りの評価もきっと変わるだろう、とワクワクしてくるでしょう。

決意だけで終わらないために…

しかし、これだけで満足してしまっては人生は何も変わりません。だからこそ、現在地を知り「自分のありたい姿」の方向性が決まったら、どうやってそこに辿り着くかを考えなければいけません。辿り着く方法は1つではありませんし、自分でその方法を考えてみるのもいいでしょう。

あるいは、既に上手くいっている人から学ぶのも効果的です。自分が憧れている人や尊敬する人、そうした人たちがどのようなプロセスを経て今の状態にたどり着いたのか…それを聞いて、真似して実践していけば、うまくいく確率やスピードは上がるはずです。こうした方法は「モデリング」と呼ばれており、あなたが理想に近づくサポートをしてくれるでしょう。

PS
ボブの生き方、在り方を学びたい方は、彼が自分を変革するために使った方法をチェックしてみてくださいね。

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。