闇営業芸人と人気Youtuberの失策

FROM 安永周平

連日、芸人の「闇営業」問題が世間を騒がせています。当初、「ギャラはもらっていなかった」と言っていたのが嘘だったと判明し、11人が謹慎処分…業界関係者はメチャクチャな調整・対応に追われているでしょう。自分の保身に走ってしまった初期判断が、本当に大きな信用問題になってしまいました。

一連の報道を見ていると、改めて潔く自分の非を認めて謝罪することの大切さを痛感します。人は誰しも完璧ではありません。間違いを犯すことだってあります。しかし、間違いを犯した時にどういった行動・振る舞いをするかで、その後の評価は大きく変わりますよね。まずもって”謝れない大人”はカッコ悪いですし、保身のために嘘をつくのも賢明ではありません。

嘘は1つくと、2つつくことになる…

昔、何かのアニメ(クッキングパパだったかな)を見ていて、凄く心に残っている言葉があります。前後の文脈とかは忘れちゃったんですが、あるお婆ちゃんが嘘をついている孫に対して「嘘は1つつくと、2つつかないかんごとなるばい…」と言っていましてね。子供ながらに、あぁこれはとても大切なことだと思いました。

1つ嘘をつくと、その嘘を隠すためにもう1つ嘘をつかなければならなくなるのだと。すると、2つ目の嘘を隠すために3つ目の嘘をつく…それを繰り返していたら、ある日、自分の人生が嘘で塗り固められているのに気付くでしょう。バレなきゃいいって話じゃありません。罪悪感に苛まれ、自分の心が死んでいくかもしれません。

ましてや、バレちゃったら最悪です。特に保身のための嘘がバレると、救いようがありません。冒頭の「闇営業」がバレたことの重大さを考えれば、それは改めて言うまでもないでしょう。実害のない嘘や、人を幸せにする嘘ならともなく、誰かを不幸にする嘘はいずれ自分にはね返ってくるのではないでしょうか。

嘘で大炎上したヴィーガンYoutuber

少し前の話になりますが、米国で人気ヴィーガンYoutuberとして活動していたヨヴァナさんという方が、肉を食べていた事実が発覚して大炎上したことがありました。チャンネル登録者数が190万人もいて、素敵なライフスタイルや食物繊維豊富なヴィーガン食事法、ワークアウトなどを紹介するチャンネルを運営していたのです。

ヴィーガンとは、肉や魚を食べないベジタリアンと違って、卵や牛乳、ゼリーすら食べません。動物を食べることを否定する、とても厳格な菜食主義者です。そんなヴィーガンを謳うヨヴァナさんが、別のYoutuberの動画で、あろうことか魚料理を注文している様子が映り込んでしまったんですね。それをファンが見つけてから批判が相次いで大炎上し、ヨヴァナさんは謝罪動画を投稿することになりました。

謝罪した動画で語ったのは…

彼女の言い分は、簡単に言えば「6年ほどヴィーガンを貫いてきたが、生理周期の乱れや体力の低下を感じ、医師に相談した。そして、不調を改善するために卵と肉を食べることを医師に勧められた。改善を望み、2ヶ月ほど卵と肉を食べている」というもの。しかし、この動画のコメント欄は批判で溢れ、8割は低評価がつきました。

実は、ヨヴァナさんはこの炎上騒ぎの数週間前にレシピ本を売り出していましたから、バレなければ嘘をつき通すつもりだったのでしょう。Youtuberとして成功し、プライベートジェットに乗り、ボディガードを連れて外出する…そんなライフスタイルを送っている彼女。それが、視聴者を騙してヴィーガンを利用している事実の上に成り立っているのだとしたら、反感を買うのは当たり前です。

そうなると、卵と肉を食べている期間が「2ヶ月」という釈明を信じる人なんていないでしょう。ヴィーガンで自分が不健康になってしまった事実を隠し、今でもヴィーガンが最高だと視聴者を騙し続けようとしていた罪は重いです。自分の利益を優先し、保身に走り、嘘を隠すために別の嘘をつく…まさに自分を嘘で塗り固めていくプロセスを辿っていったのではないでしょうか。

ブランディング=嘘をつくこと?

まぁ、これは極端な話ですが…Youtubeに限らず、SNSなんかではよくこんな状況が見られる気がします。自由なライフスタイルを送っている、お金をたくさん稼いでいる…そんなことをアピールする投稿。有名起業家との2ショットをアップして、自分の権威を上げようとするブランディングまがいの行動。そうした投稿を勧めているセミナーなんかもあるんでしょうけど、それって本当に本人の目的と合ってるんでしょうか?

ブランドに必要なのは「期待に応える一貫性」であって、先のように自分を嘘で塗り固める行為は、ブランディングの観点で言えば逆効果でしょう。上手く騙せたとしても、先のYoutuberのようにバレる日が来るかもしれませんし、実際にはバレなくても「バレたらどうしよう」という不安や恐怖に怯えながら日々を過ごすことになります。もしあなたの周りにそんな人がいたら…こちらのページを教えてあげるといいかもしれないですね。

SNSに蔓延る残念なブランディングとは…

PS
ちなみに芸人の世界で「闇営業」というのは直で受ける営業”の意味に過ぎず、反社会的勢力に営業するという意味ではないそうです。「闇営業」と「闇社会」が混同して報道されている感がありますね。。。

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。