「自分らしさ」についての落とし穴

FROM ボブ・バーグ

これは個人的な意見になるのだが…「自分らしくある」とか「本当の自分らしさ」といった言葉が昨今よく使われるものだ。しかし、私としてはこれは誤解されていることの多い言葉でもある。

ガンディーに学ぶ「自分らしさ」とは?

ところで、誠実や完全という言葉を表す「integrity」(インテグリティ)という言葉がある。これと似たのに「integer」(インテガー)という数学用語があるが、こちらは整数という意味になる。整数は文字通り整っている数と書く。つまり整数というのは、それじたいで完結している数字ということになる。別の言い方をすれば「全体を内包している」と言えるだろう。

ガンディーはこうした「integrity」の定義の1つである「完全性」についてこう述べている。「完全性とは、自分が考えたり、感じたり、言葉にしたり、行為にすることが、一致していることである」。これはまさに「自分らしさ」を身につけ、それを発揮するときにも当てはまる。自分自身の価値観と行動が一致している、そんな状態だ。

「自分らしさ」についての落とし穴

だが、ここに「自分らしさ」についての落とし穴がある。今の自分に自己満足することと、自分らしくいようとすることは違うものだ。そう、「今の自分が本当の自分だから」なんて言い訳をして、みずからの成長を放棄するのは話が違う。

たとえば「自分は怒りっぽい性格だけれども、これはどうしようもないし、これが自分だから」と開き直ってしまっては、まるで暴君と同じだ。自分自身であることは確かに大切なことでもある。しかし、繰り返しになるが、これはよりよい自分になることができる可能性を放棄することとは異なる。

最高の自分の発揮するためにすべきこと

実は私も、過去に自分の性格のことで大きな問題を抱えていた。よりよい人生を送りたい、もっといい人間になりたいと望んだので、自分の抱える問題に真摯に取り組んだ。そのとき、別人になる必要はなかったが、自分自身を再構築する意識、あるいは自分自身をアップグレードする意識が必要だった。

自分自身が生まれ変わりたいと思ったなら、その思いのぶんだけ自分をアップデートできるものだ。その過程を経ることで、私たちは、最高の自分を発揮することができる。

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最高の自分を発揮するためにはこちらが役に立つでしょう…

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。