不況を乗り切る3つの心得

From 安永周平

京セラの創業者であり名誉会長の稲盛和夫さんが「不況に備える7つの心構え」というのを提唱されていますが、僕自身、非常に考えさせられました。まぁ”不況に備える”という言葉通り、正直「いや、それ不況になってから言われても…」というグゥの音も出ないものもあります(汗)

ですから今日は、日頃からやってないと意味ないよ…的な項目はさておき、解釈次第で「今こそ役立つ!と思えるものを3つ、現在のコロナ不況に当てはめながら紹介してみたいと思います。会社組織の話ですが、個人で働く方にも参考になると思います。外出自粛の今こそ、自己成長への投資を!ということで、さぁいっていましょう!

①不況を成長の「節目」にしよう

企業は不況を境に体質を強化し、次の飛躍に備えることで発展していくのです。不況が厳しければ厳しいほど、明るくポジティブな態度で、全員一丸となって創意工夫を重ね、努力を傾けて難局を乗り切ることが大切です。不況に遭遇したとき、従業員が結束して努力をすることによって、ひとつの「節」がつくられていきます。それは竹の節のようなものです。好況のままスッと成長していけば、単調な成長となっていきますが、不況の度に全従業員が結束し、ひとつになって頑張ることによって、次の飛躍の足がかりとなる「節」が作られていくのです。そうした「節」が多いほど、企業は立派になっていくのです。

これはまさに、考え方次第。不況である今こそ、これまで目を背けていた部分に手を付け、体質を改善するチャンス。そう捉えることで、より強いチームになっていく気がします。リモートワークの「リ」の字も出なかった会社、オンライン会議の「オ」の字も出なかった会社が、外的な強制力によってアナログ体質を改善し、デジタルの施策に取り組むこともあるでしょう。むしろ、今しかできないチャンスだと捉えれば、稲森さんの言うように「明るくポジティブな態度」にもなれるのではないでしょうか。

また、竹には節があり、その節に強さの秘密があります。大雪や強風にあっても、節が柔軟に伸び縮みしながら全体が大きくしなることで衝撃を緩和します。そして、僕らの仕事、人生においても様々な節目がありますよね。卒業や入学、あるいは1年の節目もそうですし、就職や結婚、独立もそうでしょう。それから、抗うことができない天災や、今のコロナウイルスによる緊急事態もそうです。こうした、人生で経験する大きな苦労や困難。それが僕らの「節」になるんです。

あの長い長い竹が、強風が吹いてもポキっと折れないのは「節」があるからです。ものすごいスピードで(1日1M伸びたケースもあるそう)天に向かって成長できるのも「節」があるからです。今、あなたが困難や苦しさの中にいるのであれば、その経験が節となり、雪の重みにも耐えうる強い心、強風にも負けない柔軟性をもたらし、未来の成長のための確かな基盤となるはずです。今、苦労されている人は間違いなく人生の「節目」を築いています。何とか持ちこたえ、明るい未来を信じて進んでいきましょう。

②チーム全体で新たなサービスを

どの職場でも、日頃いろいろなアイデアを持っているはずです。不況時こそ、そのアイデアをお客様に持っていってそのニーズを喚起することを、全社員で行うのです。営業や製造、開発はもちろん、間接部門にいたるまで、全員が一丸となって、アイデアをお客様へ提案し、受注へと結びつけ、納入まで行う。そのようなことを通じて、お客様から喜ばれるだけでなく、自分自身も部内だけでなく全体がみられるようになります。営業の手伝いで単に走り回るというのではなく、自分たちの日頃のアイデアを商品にして売るということを考えるべきです。

たしかに、こうした事態にこそ、新商品や新たなサービスの種が出てくるかもしれません。今までの延長線上で仕事を考えるのではなく、今まで忙しさにまぎれて、今まで着手できなかった商品や、お客様のニーズを十分に聞けていなかったサービスを積極的に作っていかなくてはいけません。技術担当、営業担当の垣根を超えて、全社一丸となって新商品・サービスを提供することを考えるのは、仕事やお客様が減ってしまう不況だからこそできることかもしれません。

営業だけでなく、社員1人1人が今のお客様の声を聴いて、それを持ち帰り、新たなサービスを考えましょう。新型コロナウイルスの影響で訪問できないなら、ZOOMなどのビデオチャットツール、あるいは電話だっていいわけです。仕事が減って時間が余っている人も巻き込んで、不況が収束した時に備えた仕事をしてもらいましょう。現場に出ている人は、繁忙期と同じように必要最小限の人数で緊張感を持った仕事をしてもらいましょう。そうやって生産性を上げていくことが、会社を強くしていくのではないでしょうか。

③良好な人間関係を築こう

不況という苦しい局面を迎えたときに、職場や企業の真の力が問われます。本当に苦楽を共にできる人間関係ができているのか、そうしたものを大切にする職場風土、苦労を分かち合える社風ができているのか、などが正面から問われるのです。不況は職場の人間関係を見直し、再構築する絶好の機会ととらえて、さらにすばらしい職場風土をつくるために努力することが大切です。

これについては、「今言われても苦しいな…」と思うかもしれません。しかし、不況だからといって目を背けていい内容ではないですし、今取り組まなければもっと大変なことになるのではないかと思って紹介しました(僕もできてないことばかりで胸に刺さります) 実際、これって簡単なことじゃありませんよね。力を合わせなければならないときに限って、社員の不平不満が爆発する…という話はよく聞きます。

でも、嘆いてばかりもいられません。それが、今の自分のトップとしての実力であり、これまでの経営だったのか…と謙虚に反省しなければいけません。そのうえで、改めて素晴らしい人間関係を構築していくことが大切ではないでしょうか。「大変な時期だけど、◯◯さんがそう言うなら頑張ります」と言ってもらえるような行動・振る舞いを、今からでも築いていく必要があるのではないでしょうか。

それに、人は苦しい時にしてもらったことは忘れないものです。そう考えると、1つ目の「不況は成長のチャンス」であるのと同じように、「不況は信頼構築のチャンス」と捉えることもでいるはずです。どのように捉えるか、どのように解釈するかは僕らの自由です。組織のトップには、ぜひともこの機会に信頼に基づいたリーダーシップを発揮していく選択をしていただきたいですね(自戒)

PS
さて、今日から変わろうと思った方は事前にコチラをご覧ください…

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。