老舗アパレル社長の金言

From 安永周平

先週の木曜日、経営者仲間からのご紹介で老舗アパレル会社の6代目社長と知り合う機会がありました。6代目ともなれば…創業はなんと明治です。まさに100年企業。長く続く会社というのは相応の理由があるもの。そして、この方もまた後継社長として素晴らしい方で、社会貢献性の高い新規事業を始めようとしているとのこと。

そして、なんというのでしょう…もう品格ですね。ファッションのセンスが違います。アパレル会社を経営しているだけあって、スーツからしてオシャレ。ファッションはダサいと定評がある安永にとっては羨望の眼差しです。全身ユニクロで過ごす日々も多いのですが、話を聞いてるとちょっといい服が欲しいなとか思いますね。それで、服の選び方の話になったんですが…

プロと素人の服選びの違い

1つ、とても示唆に富んだ話がありました。それは、プロと素人の服の選び方の違いです。もちろん、細かいポイントはたくさんあるんでしょうけど、大きな違いが1つありました。服を選ぶ際の順序です。ちょっと想像してみてほしいのですが…あなたは今、店舗で服を選んでいるとしましょう。さて、何を見て選びますか?

きっと、まずは売り場にあるカッコいい(かわいい)デザインの服を手に取るのではないでしょうか?そして、次にその服のサイズを見ませんか?ラベルを見るとMサイズです。いつもLサイズを買っているあなたは、Lサイズを探して…見つけます。それから、その服の色違いがないか探して、あればそれらを交互にあてがってどの色がいいか選ぶ…と。つまりは

①デザイン → ②サイズ → ③色

の順で選ぶのではないでしょうか。だとしたら、ダサいと定評のある僕と同じですね(笑) でもこれが服の選び方だと信じて疑うこともなかったと思います。ところが、この順番で服を選ぶと、あまり自分に似合った服を選べないそうです。マネキンが着ていた時はすごくカッコよく見えたのが、自分が着てみると「なんか思ってたのと違う!」ということになってしまうと。

一方で、プロはこの服を選ぶ際に見るポイントの順番が違うそうです。その社長曰く、プロはまずはじめに「サイズ」を見ます。鉄則として、サイズの合わない服は絶対に着ないそうです。売る側の立場で言えば、お客様のサイズに合わない服は絶対に出さないのだと。そして、まずサイズの合う服を出したうえで、次に色を選ぶ。そして、最後にデザインを選ぶそうです。つまり…

①サイズ → ②色 → ③デザイン

これが、プロが服を選ぶ順序なのだと。意外ですが「服はサイズが9割」と言われるほどサイズが重要で、サイズさえ合っていれば僕らが想像する以上に似合う、しっくり来るファッションになるのだとか。逆に言えば、お客様のデザインの要望を優先して、サイズに妥協してしまうと…本当はベストなファッションにならないということになります。これを聞いて、その昔「男ならLだろ」とサイズを全く気にしなかった僕がダサかった理由がわかりました(※妻から指摘されて現在は多少改善されておりますが…苦笑)

実際、色々と説明してもらうと「たかが順番でこうも変わるのか」と驚きました。でも言われてみればとても腹落ちするもので、服選びの順番の大切さを痛感した1日でした。目利きというかセンスというか…そうした要素が秀でていても、この順番を知らなかったらプロの仕事はできない。ちょっとした違いが大きな違いを生み出すこともあるのだなと改めて感じましたね。

順番によって効果が変わることは多い

ちなみに、これって服選びに限った話ではないと思うんです。たとえば、やりたいこと、やらなければならない仕事がいくつもある状況を考えてみましょう。その際、「A→B→C」という順番でやるよりも、Cを先にやった方がAやBの仕事が簡単になるケースがあったりしますよね。たとえば、Cは作業の効率化のマニュアルを作ることであり、AとBは実際にチームでやる作業であれば…Cの効率的なマニュアルを先に作成することで、AやBの作業におけるチームの生産性を大きく伸ばせます。

同じように、自己研鑽・自己啓発のために何かを始める際、何から始めるかの順番によってあなたの変化が大きくなったり、あるいは逆に効果が薄れてしまったりすることもあります。先にこれから取り組めば、後で取組むことの効果が何倍にもなる…こんなことって意外と多いんですよね。新しいことを習慣にしたいのであれば「どれから始めたら続けやすいか?」なんて話にもなります。同じ時間、同じ労力をかけるのに、順番によってその効果や継続期間に大きな差が出るわけです。

これはボブは元々、新しい習慣を身につけるのが苦手だったそうですが、新しく始めることの「順番」をある方法によって決めることで、続けられる確率が大きく上がったと言います。たとえば、最初に「マインド」に関わることに取組むのは、その後に取組む行動に大きく影響を及ぼします。これについては、こちらのページに詳しく書いているので興味があればぜひチェックしてみてくださいね。

PS
「この仕事、順番を変えればもっと上手くやれるのではないか?」そうやって現状を疑ってみること。実際に変える買えないは別として、何か1つ考えてみると仕事も(もしかするとプライベートも)大きく変わるかもしれませんよ。

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。