不機嫌な妻への対応

From 安永周平

想像してみてください。

あなたは1日中働いてクタクタに疲れて家に帰ってきました。玄関に入ったとたん、不機嫌な顔をした妻から「ゴミ、捨ててきて」と言われました。さて、あなたはどう感じるでしょうか?

「会社でさんざん嫌な思いをしながら、それでも家族のためにと一生懸命仕事をして、やっと家に帰ってきたというのに…そんな自分に”ゴミを捨てろ”とは何だ! 家にいたんだから、お前がやればいいじゃないか!」

口には出さないまでも、そんなふうに思うかもしれません。心が乱れ、ネガティブな感情に支配されます。ご飯を食べていても、1人でテレビをボーッと見ていても、頭の中では「もっと言い方があるだろう」「なぜアイツはいつもああなのか」「もと感謝やねぎらいの言葉があっていいんじゃないのか」「俺の置かれている状況がわかっているのか」…なんて考え、それをキッカケにして過去の妻の言動を次々と思い出し、イライラは積もる一方です。

このような状態のまま生活が続けば、次第に夫婦関係は冷めていきます。ご存知のように、僕らは”人を変えることなんてできません”から、良好な夫婦関係を築くことをあきらめるようになります。物理的にも心理的にも、夫婦の溝は深まる一方です。そのうち「家に帰っても、どうせまた不機嫌な妻の顔を見るだけだし、どうせならもう少し仕事して帰ろう」と家庭から遠ざかり始めます。同僚を誘って毎晩飲み歩き始め、ますます夫婦関係は冷え切っていきます。しかし…

妻には妻の苦悩がある

少し冷静になって考えてみてください。あなたにはあなたの苦悩があると思いますが、奥さんには奥さんの苦悩があり、言い分があるのかもしれません。たとえば…

「帰ってきたら私の顔も見ることなく、ぼーっとテレビ見ている」
「話しかけているのに、スマホをいじりながらカラ返事ばかり」
「工夫して献立を考えて食事を作ってるのに、ねぎらいの言葉1つもない」
「子育てに参加してくれない」
「美容室に行ったのに、全く気づいてくれない」
「私を女として見てくれていない」

などなど。こうした要因で奥さんが不機嫌になり、帰ってきた途端に「ゴミ!」と言わせているとしたらどうでしょうか? あなたがこうした要因に気付くことなく、日々自分の主張ばかりを通そうとしているなら…先のような奥さんの出来事は「必然」かもしれません。もちろん想像ですから、実際にはあなたはそんなことしてないと思うのですが、1つくらいドキッとすることありませんでした?(僕はありますw)

以前読んだ1冊の本

実はこれ、水曜のメルマガ担当、河合さんの著書『世界中の億万長者がたどりつく「心」の授業』の中で紹介されているエピソードです。僕は子供を授かってから読んだので、タイミング的にとても役立ちました。産前産後は、夫婦の信頼関係における大切な時期ですから、改めて妻の立場や苦労を知ろうと思ったわけです(苦笑)

ちなみに、書籍のメインコンテンツは「心の状態」についてです。 簡単に言うと、先のように心が「苦悩の状態」だと、僕らは本来の能力を発揮できず人間関係にも支障をきたします。そして、もう1つの状態…つまりは「美しい心の状態」であれば、仕事のパフォーマンスが上がり、迷いもなくなり、充実した人生を歩むことができるのだと。具体的にどうすればいいかは、ここでは書ききれないのでぜひ本を手にとってみてください。

本日20時:「心」の授業に参加しよう

ちなみに、先の本のタイトルに「世界中の億万長者が…」とありましたが、この「心の授業」って元々はインドのクリッシャナラジ先生がやっていて、河合さんはそれを受講されたそうです。そこには著名企業の経営者もたくさんいらっしゃったのだとか。

僕の好きな言葉で、京セラの名誉会長である稲盛和夫さん曰く「組織はトップの器以上にならない」とのこと。能力ではなく”器”というのがいいですね。自分より能力の高い人が来ない会社じゃいけませんし、意図的に排除するのは論外です。それぞれの分野で優秀な人に来てもらうには自らの器をデカくするしかないありません。

そして、器をデカくするには心の状態を整えることが大切です。僕の盟友でもある河合さんの「心」の授業、本日20時から全3回のオンラインLIVEセミナーがスタートします。まだ申込みされていない方はぜひこちらチェックのうえで登録してみてくださいね。参加無料ですので、この機会をお見逃しなく。

この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社代表取締役社長。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で42年続く社員53名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」寿防災工業株式会社で2022年11月1日、代表取締役社長に就任。