一緒に働きたいと思われる人

From 安永周平

突然ですが、仕事や人生の成果が何で決まるのかって考えたことありますか? スキルでしょうか? 行動量でしょうか? それともマインドでしょうか? 改めて聞かれるとちょっと悩んでしまいますね(苦笑)これについて、京セラの創業者であり、日本を代表する名経営者でもある稲盛和夫さんは、人生や仕事の結果が1つの方程式で決まると言っています。あなたもご存知かもしれませんが…

仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

いう式になります。「能力」とは、知能や運動神経、あるいは健康などがこれにあたり、両親あるいは天から与えられたものです。そしてこの能力に「熱意」という要素が掛かってきます。これも、やる気や覇気のまったくない、無気力で自堕落な人間から、人生や仕事に対して燃えるような情熱を抱き、懸命に努力を重ねる人間まで、やはり個人差があります。0点から100点の人まで、人それぞれです。

ポイントは、成果がこれらの「掛け算」になることです。ちょっと考えてみてほしいのですが、自分の能力を鼻にかけて努力を怠った人と、自分は能力が高くないからこそ誰よりも情熱を燃やして努力した人……はたしてどちらが素晴らしい成果をあげるでしょうか? きっと答えは明らかですよね。そして、もっと重要なことがあります。それは…

「考え方」にはマイナスがある

「考え方」次第で人生は180度変わるということです。考え方という言葉は漠然としていますが、いわば心の持ち方や生きる姿勢、哲学、理念や価値観なども含みます。そしてこの考え方は、能力や熱意と違って0点から100点までではありません。その下にマイナス点があります。つまり「+100点」から「−100点」まであるわけです。

ですから、もし能力や熱意に恵まれていたとしても、考え方がマイナスであれば最悪です。能力や熱意が高ければ高いほど、人生や仕事に悪影響を及ぼします。そして繰り返しますが、考え方とは理念や価値観に基づくものです。能力や熱意が同じでも、「GIVE」を重視する人と「TAKE」を重視する人は、おそらく真逆の人生を送ることになるのはあなたもわかるでしょう。

みんな「考え方」がプラスの人と働きたい

また、会社経営の立場から言えば、当たり前ですが「考え方」がプラスの人と働きたいものです。能力が高い人ではありません。能力が高くても、考え方がマイナスであれば組織に多大な悪影響を及ぼします。そうした人は採用でも排除されるでしょう。事実、テスラ・モーターズの創業者であり世界有数の起業家でもあるイーロン・マスク氏も、自社の採用について次のように語っています。

「かつて私がよく起こした間違いはそこですね。知的能力ばかりを重視してしまって、その人物が周りにどのような影響を与えるか考えなかったわけです。企業への貢献において鍵となるのは人柄であり、周囲の人たちに与えられる影響です。人格を重視すること。その人が良い人物なのか、一緒に働きたいと周りの人が思うのか。こういったことに焦点を当てるのは極めて大切なことです。」

また、Googleの面接は難問が出題されることでも有名ですが、最終的に「エアポート試験」というものが実施されます。面接官は、空港で飛行機が飛ばず、近隣のホテルもいっぱいで空港で一晩閉じ込められた状態をイメージします。そこで、明日の朝までその人と一緒にいられるかを自問自答して、イエスであれば採用を決めるそうです。

性格がいい人が求められる時代

今やGoogleやテスラのような企業でさえ、より多くの知識やスキルを持った人よりも、性格の良い人を雇おうとしています。繰り返しますが、能力や熱意ではなく考え方、性格のいい人が選ばれるわけです。まぁ何をもって”性格がいい”とするかは会社の理念によって違うと思いますが、人格や性格が重要視されることは確かです。

そして、人格や性格って簡単には変わりません。ただ、変えることができないわけではありません。スティーブン・コヴィー博士は、名著『7つの習慣』の中で「人格とは行動の総計である」と言っています。ですから、これまでの行動は変えられなくても、これから先の行動を変えていくことで人格を磨くことはできるはずです。そうすることで、あなたの市場価値は大きく上がります。

会社を辞めたいと思っている人は…

ちなみに、もしあなたが今、会社に努めていて仕事に不満があるのなら「いつクビになっても大丈夫」という状態を作っておくことは大きなメリットがあります。会社と待遇面で交渉することもできるし、仕事内容だとか人間関係だとかが本当にイヤだったら(それを乗り越えた先にも希望が持てないのなら)辞めればいいわけです。その方が、精神衛生上もいいでしょうし、自分を不幸にしなくて済みます。

それでも辞めれないのは、今後どうすればいいか不安だからでしょう。実際、独立してやっていくのは相当なパワーが要りますので、覚悟がない人はやるべきではありません。しかし、会社に頼るのではなく”自分というブランド”を持っている人は、たとえ会社員であっても「いつ辞めても大丈夫」な状態を実現しています。個人的には、こうした選択肢がもっとあっていいと思うのですが…あなたはどう思いますか?

PS
ちなみに「セルフブランディング」なんて言葉をよく聞くようになりましたが、こんな残念なことはやめた方がいいと思います…

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。