与える価値が減る人増える人

FROM ボブ・バーグ

私の著書『THE GO-GIVER』の中で4つ目の法則として『本物の法則』を紹介している。それは「あなたが人に与えることのできるもっとも価値ある贈り物は、あなた自身である」というものになる。

物語の中に登場するメンターは、自分自身も「自分らしく本物であること」を早いうちから理解できて幸運だったと話していいる。ビジネスにおいては、プレゼンの技術、人間関係の技術など、様々なノウハウやテクニックがあるものだ。しかし、それらの手段や方法、自分自身の軸に基いていなければ、使ったところで意味はない。

一方、いつも人前で自分らしく振る舞うと、人はあなたに対して好感を持つようになり、あなたと一緒にいると居心地よく感じるようになるだろう。次第に、あなたのことを知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらうことができるようになる。すると、仕事だけでなく、プライベートでもあなたと一緒にいたいと思うようになるはずだ。

このようにあなた自身が「本物」であるということは、ビジネスだけでなく、人生をよりよくする上でも大切なことだ。

本当の自分らしさとは変わらないこと?

しかし、この本当の自分らしさ、ということを考えるとき、ある人はこう考えるかもしれない。「今の自分を大切にすることであり、ほかの何者にも染まらないことである」あるいは「今の自分から変わらないことを選ぶ」ことであると。

もちろん、そうした考え方もあるだろう。とはいえ、これらは私の意図するところではない。本当の自分らしさを追求することとは、自分自身をアップデートしていくこと、自分の本質を極めること、より良い自分を実現していくことであり、むしろこれらは変化を避けては通れないものだ。

したがって「自分らしくある」ということは、「これが私という人間なのだ、嫌なら離れてもらって構わない」なんて態度を取れと言っているのではない。むしろ、そのような態度は、本当の自分らしさを追求するというより、むしろこれは怠惰な状態だと言えるだろう。

自分や他の人にプラスにならない資質は何か?

具体例を挙げるとしよう。ふだんから怒りっぽい人がいるとしよう。その人が「私は怒りっぽい人間だが、これこそが私らしさだ」なんて言ったら、どうだろうか?おそらく、その人はただワガママなだけだ。むしろ、こういう人こそ、よりよい「本当の自分」を実現するために取り組みが必要になる。

だからこそ、本当の自分らしさを獲得することとは、自分自身の性格の傾向を正しく理解すること。そして、把握したうえで、自分やほかの人にとってプラスには働かない性質は取り除くように取り組んでいくことが必要になる。

また、もう1つ重要なのは「こうなんだから仕方がない」、「こうしなければいけない」といった「制限」をとっぱらうことだ。繰り返しになるが、本当の自分らしさを考えるには、自分の内に眠っている素晴らしい才能や能力を「発揮しよう」とする姿勢が大事になる。こうした制限を取り払うことで、あなたはより素晴らしいものをより多くの人に与えられるようになる。

そう、「あなたが人に与えることのできるもっとも価値ある贈り物はあなた自身」なのだ。ぜひこのことを忘れないでほしい。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。