上から目線の先輩になってない?

From 安永周平

動物が相手の体の上に乗っかり、自分の優位性を示す行為…これがよく聞く「マウンティング」の語源です。最近、SNSでやたらとこの言葉…というより”マウント取る”という表現が使われるようになりましたね。そして、これをやってる時点で有無を言わさず「ダサい奴」確定です。

無意識にやってしまう残念な行為

ところが、厄介なことにこのマウンティング、自分でやってるのに気付いてないケースが多いんです。自分ではマウント取ってるつもりがなくても、相手はそう感じている…と。株式会社セレブレインの代表取締役、高城幸司さんは著書『社内営業』の中で、社内でよくある無意識のマウンティングについて警鐘を鳴らしています。

というのも、会社に勤めている人はみんな、入社年次や年齢を少なからず意識しています。年次が上の人、年齢が上の人に対して「立てる」感覚を持っています。先輩や年齢が上の人に対しては当然、丁寧に敬意を持って接するでしょう。問題は、相手が自分よりも年下で後輩の場合です。

年下の後輩にマウント取ってない?

特に日本人は、それほどコミュニケーションが取れていない相手と一緒に物事をすすめる時、無意識のうちに年齢、経歴、役職の上下関係を確認したがります。

「◯◯さんって、何年生まれでしたっけ?」
「私は2005年入社だけど、君は何年入社?」
「僕はこの部署に来て6年目だけど、君は?」

年齢や経験が「上」の人にそのつもりがなくても、年次や年齢の上下を確認されただけで「下」に置かれた後輩はプレッシャーを感じます。「上」の人にそのつもりがなくても、「俺が上なんだから言うことを聞け」と言われたように感じてしまうのです。

直接的に上下関係を感じさせる言葉ではなくても、立場をほのめかす言葉を使ってしまうのは要注意です。自分の方が上であると思わせるような発言をすることで、後輩は自分が下の立場にいることを意識せざるを得なくなります。

全て「上から目線」に感じられてる

そして、自分が下の立場にいることがわかった後輩は、先輩の言葉を全て「上から目線」に感じます。こうなると、先輩が後輩に何かを頼んだ時に「個人的なお願いをされた」という感覚ではなく、「上下関係で命令された」と感じてしまいます。

あなたが立場や上下関係による強制力で人を動かしたいのならいいですが、きっとそうではないでしょう。このメルマガを読んでいるあなたにとって大事なのは、命令する相手ではなく、自分と協力して物事を成し遂げてくれる味方であるはずです。命令する相手は「味方」にはなりません。

先輩が取るべき適切なアプローチ

では、年下の後輩を味方につけたい時はどうすればいいのでしょうか? 往々にして、味方になってほしい有能な後輩というのは生意気です(笑) 先輩や上司からは「あまり調子に乗るなよ?」と思われているケースだって多いです。

彼ら彼女らは、先輩から上から目線で迫られるのを最も嫌います。逆に、有能な後輩のご機嫌を取ろうとして、極端に卑屈になる先輩も嫌います。先の高城氏は、そういう後輩に対して取るべきアプローチは「フォロワーシップを見せる」ことだと言います。つまりは…

「いつでも応援するよ」
「困ったことがあったらいつでも言って」
「何かあったら、できることは手伝うよ」

頼りになる、色々と相談に乗ってくれる、自分が困ったことがあったら手伝ってくれる先輩。でも、決して上から目線で先輩風を吹かせることはない先輩。後輩に「負けてたまるか」というガチガチのライバルとして過剰に敵愾心をむき出しにするわけでもなく、かといって能力の高い後輩を取り込もうと、無闇に追従するような卑屈さも感じられない先輩…

フォロワーシップを発揮する兄貴分であれ

こうしたフォロワーシップで接してくれる先輩に対して、有能な後輩は親近感を覚えるのです。それを積み重ねていくことで、親近感が仲間意識に変わっていくのです。お互いに信頼し合える味方であり、仲間に変わっていくのです。

あなたが上司、先輩の立場にいるなら…無意識のマウンティングは意外とやってしまいがちです。1度自分を振り返ってみて、コミュニケーションのやり方、自分のあり方を見直す機会を持つのもいいかもしれませんよ。

PS
おかげさまで『月刊GO-GIVERS』も4周年です。よろしければこの機会に試してみてくださいね↓

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この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社取締役。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で40年続く社員52名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。本業は「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」防災設備会社で事業承継を前提に組織改善と採用に奮闘中。