他人に興味を持つ最高の方法

FROM ボブ・バーグ 

私はよく”自分志向ではなく相手志向で物事を考えること”の重要性について話をさせていただくことが多い。とはいえ、誤解しないで欲しいのだが、これは自己犠牲の精神とは異なる。

”相手志向で物事を考える”ことは、将来的に自分のことを相手に「知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらう」というプラスの関係性を築くうえでベストな方法になる。そうした関係性を築くことができれば、結果としてあなた自身にも成功がもたらされる。

相手へ”興味・関心”が持てないときはどうしたら?

ところで、かのデール・カーネギーは、著書の中でこう言っている。「自分に関心を持ってもらおうと過ごす2年間よりも、他の人に関心を持って過ごす2か月間の方が、多くの友人をつくることができる」。これもまた、自己犠牲の精神ではないことともに「自分の成功のため」に相手に関心を持つべきだということでもない。重要なのは、”心の底から相手に関心を持つ”こと。でなければ、単に目的のために相手を利用するのとなんら変わらないだろう。

しかし、こんなふうに私が常々言うものだから、「他人に興味を持てない場合はどうしたらよいか」なんて質問をいただくこともある。もちろん、そういった場合もあるだろう。しかし人間とは不思議なもので、他の人に興味関心を持つことができるようになる。そもそも、このように「どうしたらよいか」と質問してくる人は、「なんとかして他人に興味を持ちたい」と思っている裏返しでもある。であれば、それすら思っていない人とは大きな違いがある。

他人に興味を持つ最高の方法

他人に興味を持つのに最高の方法は、「そうなる」と決めることだ。私は「他人に興味を持てる」人間であるということを意識的に決めてしまうのだ。当然と言えば当然のように感じられるかもしれない。考えてみると、自分が「どうなりたいか」を選べることはとても幸せなことでもある。幸せになりたい、偉くなりたい、人の役に立ちたい。そうなるためには、ただ待っているだけではだめなのだ。「そうなろう」と決めなければいけない。

そのうえで、まずはじめにするべきは、「どうしてそうなりたいのか」ということを考え、その理由をきちんと見つめ直すことだ。ここで先ほどのデール・カーネギーの言葉を思い出してみてほしい。「自分に関心を持ってもらおうと過ごす2年間よりも、他の人に関心を持って過ごす2か月間の方が、多くの友人をつくることができる」という言葉だ。

この「多くの友人ができる」という部分を、たとえば「よりよいセールスパーソンとして人に恵まれている」とか「よりよいリーダーとして部下に恵まれている」といった言葉と置き換えて考えてみるといいかもしれない。あくまで、これはあなたが最も動機づけられるものでよいのだ。

行動や行為によって「感情」が生まれる…

次に大切なのは、話をしている人をあなたが心から気に掛けることだ。ダビッド・J・シュワルツの著書『大きく考えることの魔術』にも触れられているが、感情は先に感情があるのではなく、行動や行為を通しても生まれるものでもある。何かの行動を起こすのに、いつか自分がその気になるのを待っているようではいけない。そのように行動することで、感情が伴ってくる。

だからこそ、まずは待っているのをやめよう。自分が相手にいつか関心を持つのだと、ただじっと待つのではなく、意識的に相手に注意や関心を払ってみよう。そういう行動を日々に落とし込むことで、自然と相手に関心を持つことができるようになっていく。相手に関心を持てば、やがて相手の人格もどのように扱うべきかがわかってくる。自分の人格を扱うことができるようになるのと同じように。その結果、幸せな気持ちになったり楽しい気持ちになったりするだろう。

たしかにこのことだけでうまくビジネス回り出すわけではない。逆に、このことによってビジネスが順調に運ぶことかもしれない。だが、あなた自身が人生で幸せや楽しさを感じるのはここに鍵がある。

相手に関心を持ち、相手の話を聞き、心ある言葉を掛け、ときに励まし、相手の人生にちょっとした変化を与えること、それによってあなたの人生はビジネスに限らず、あらゆる幸せや楽しさを感じられるようになるはずだ。それは、あなたが人生において感じることのできる気持ちの種類のなかでも、もっとも上質のものであると言っても過言ではない。

そう、相手を気にかけることで、あなた自身も気にかけてもらうことができる。

-PR-
もっと対人スキルを向上させたい人はコチラのページが役に立つことでしょう…↓

 

URLをコピーする
URLをコピーしました!

この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。