感謝は富を引き寄せる?

FROM ボブ・バーグ

そもそも、私たちは全てのことを神様から与えられていると頭ではわかっているはずなのだが、どうも忘れがちだ。この「感謝」は、実は私の弱点だった。

そのため、私はこの自分に与えられた素晴らしいものよりも、自分に与えられていないものに目を向けがちだった。どうしてそのように考えるように癖づいてしまっていたのかは分からないが、実際にそうだったし、それが習慣となっていた。

裕福な人とはどんな者か?

ところで、ユダヤの聖典『タルムード』に登場する賢人は、「裕福な人とはどんな者か?」という問いを私たちに投げかけている。その問いに対して賢人は「真に裕福な人は自らの境遇を喜ぶ者である」と答えている。言い換えれば、自分が欲しいものを手に入れている者ではなく、自分に与えられているものに喜びを感じることのできる者だ。つまり、家族や友人、仕事やプライベートを通して得られた物事に感謝したり、自分の健康、眠る場所、食べ物があることに感謝できるということでもある。

ただ、1つ注意しておきたいのだが、これを「小さなことで満足する」のと混同しないようにしないで欲しい。私たちは人として繁栄するために、より多くのことを欲する権利がある。これがあったからこそ、私たち人類は長きに渡って本当にたくさんのことを発見をすることができた。それは、社会に多くの利便性、喜び、感謝、機会がもたらし、私たちは裕福になることができた。このことに間違いはない。

感謝の気持ちを持てないとき?

しかしながら、こうした利便性や物質的な豊かさが悪影響を及ぼすケースもある。それは、裏で誰かが私たちをコントロールしようとしている時だったり、物を「所有したい」という欲求に私たちが支配されてしまったりする時でもある。こうした状況は危険であり、私たちはストレスを感じやすいので注意が必要だ。

一方、感謝できるのはどのようなときだろう。その1つは、あらゆることに対して、神のような偉大なものからの”おかげである”と感じられる時ではないだろうか。いわゆる、傲慢であるよりも謙虚であるときこそ、より多くのことがより良い形となってあなたの元に訪れる。

また、実際に感謝していたりする時というのは、より多くのことが継続的にあなたの元に訪れるようになる。すると、さらにそのことにまた感謝することができるようになる。この感謝のサイクルこそが、あなたを成功に導いてくれる。

感謝は富を引き寄せる源泉

さて、1910年にウォレス・ワトルズによって書かれた著書『富を引き寄せる科学的法則』では、どのようにして豊かさを引き寄せるのかについて次のように述べている。


「富を引き寄せる源泉の近くに身を置けば置く程、より多くの富を受け取ることができます。常に感謝の心を持って偉大なるものに寄り添うことは、全くそうしない者よりもそうしたことを受け取りやすい状況になるのです。良いことが起きた時、自分の理解を超えた偉大な力があるのだと思えば思うほどに、より多くの良いことを受け取ることができ、益々そうしたことが訪れるようになります。その理由は簡単です。それは感謝できる精神状態を持つことが幸運を引き寄せるからです。」

また、彼はこのようにも言っている。


「そして、感謝することの価値はそれだけではありません。感謝の気持ちがなければ、人間はあらゆることに対して不満を持つようになります。自分の心の中に不満を宿らせた瞬間から、あなたは不利な状況に陥ります。つまらないこと、貧しい人々、卑劣なこと、意地悪な人々…こうした物事に自分の意識が向いてしまうのです。すると、あなたの心はそれらの影響を受けてしまうでしょう。結果、つまらないこと、貧しい人々、卑劣なこと、意地悪な人々があなたに引き寄せらてしまうのです。こうなると、あなたの心は劣等感で支配されてしまいます。これを受け入れるのは、自分を下に置き、引け劣ったものに囲まれることと同じです。一方で、自分の意識を高い位置に向けることは、自分自身が最高なものに囲まれ、最も良い状況に昇りつめることを意味します。」

彼の結論は、次の通りだ。


「自分に訪れる全ての良いことに対して、感謝の気持ちを持つ習慣を持つことのは私たちにとって必要なことです。そして、それ自体が感謝の気持ちを持ち続けることでもあります。あらゆることはあなたの成長に貢献していますから、全てのことに感謝の意を表するべきなのです。」

些細なことでも感謝を持つこと

彼の述べる通り、感謝の習慣には、自分が今どういう状態にあるのか見えてくる。私は高齢になりつつあり、目が悪くなっているため、眼鏡を使っている。だからこそ、この眼鏡を考えた人に感謝している。また、今日まで歩けるのは、丈夫な足に生んでもらったからこそでもある。加えて、人と話している時には、人と意思の疎通が図れることに感謝できるだろう。

さらに、感謝の気持ちを表すために、どんな小さなことでもいいのでやってみて欲しい。少しだけで良いものだ。もちろん、常日頃からこういうことが出来る人なら誰でも、男性・女性問わずしてくれたこと全てにもっと感謝できるようになるだろう。

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ボブ・バーグが勧める独自の習慣形成には「感謝」があらゆる習慣の基盤になると言います。というのも…↓

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。