FROM ボブ・バーグ
突然だが、誰かしらに”なぜそのような選択したのか”ついて尋ねてみて欲しい。すると、大抵の人はこう切り出すのではないだろうか。それは…
「私はその選択こそが最も正しいものだと思った。ただそれだけだ」
といったものだろう。おそらく、その人は自分はあくまで合理的、論理的にその決断を下したかのように答えるはずだ。しかしながら、それらは真ではない。そもそも、私たちはのある信念に基づいて意思決定を行う。それは”この選択こそが最終的に自らを幸せにするはず”という信念だ。これこそが、私たちの意思決定を決める正体でもある。
もちろん、その人々によって”幸せ”の定義は異なることだろう。しかし、究極的に人を動かすのはこの「幸せ」あるいは「幸せになりたい」という感情になる。だとすれば、私たちの行動はこれらによって動機づけられることに異論はないはずだ。だが、時としてなぜ私たちは幸せになるために決断をしているのにも関わらず、幸せとは程の遠い選択をしてしまうのだろうか。
その答えは、潜在意識によるものだ。というのも、この潜在意識こそが私たちの意思決定に深く関わっている。そのうえで注意しなければならないのが、潜在意識は私たちにとっての幸せ、不幸せに関係なく、特定の指令を促すということだ。もしあなたがより大きな幸せを求め、自分自身の選択を軌道修正したいと思うならば、これら3つの認識を変え、積極的に潜在意識に働きかけていかなくてはならない。
幸福を遠ざける3つの間違い
1、与え方を間違わないこと
誰かのために何かをすること…すなわち、与えることは私たちの人生にあらゆる深みや意味をもたらしてくれる。同時にあらゆる人々から与えられていることにも気づくことだろう。与えることそれ自体は、私たちが幸せになるための自明の真理であること間違いない。だが、一方でその与え方を間違えてしまう人々もいる。それは、無理をしながらも与えてしまう場合に多い。
こうしたタイプは、いつも人のために何かをしているが、本質的には幸せになれない。なぜなら本当は与えたくないものすらも身を削りながら与えてしまうからだ。結果的にこのような与え方を続ける人は悲劇的なケースが多い。もしあなたにこのような自覚があるならば、注意することが必要だ。
2、幸せをお金や地位と結びつけること
もし”幸せ”が自由に売り買いできるであれば、かの著名な※チャールズ・ディケンズの作品であるクリスマス・キャロルはヒットすることはなかっただろう。なぜなら、”お金よりも大切なものが人生を豊かにする”というこの小説のコンセプトに誰も共感しないからだ。このことは、社会的な地位、高級車、美しい顔、6パックの腹筋…などに対しても同じことが言える。
注意しなければならないことは、お金や地位といったものは私たちが幸せになるための手段の1つであり、目的そのものではないものではない。仮にこれらを達成したり、所有したりしても、それらによる幸せは一過性のものであって継続しない。そう、何億を稼いだり、何10キロ痩せたり、ランボルギーニを手に入れる…これらはまさしく麻薬のようなもので、また別の対象を手に入れなければ、心が満たされなくなってしまう。繰り返しになるが、私たちはお金や地位だけでは幸せにはなれないことを自覚することが大切になる。
3、自分は幸せに値しないと思い込むこと
おそらく、幸せについての最も悲しい間違いは”自分は幸せに値する人間ではないのでひどい苦労や仕打ちを受けるべき”だという思い込みだ。この手のジレンマは、人間関係、お金、キャリア、学歴、着ている服やその容姿自体など人生のあらゆる面に影響し、その人自身を苦しめている。それはまるで固く冷たいワイヤーに縛りつけられているかのように。さらに、問題なのはこの認識から抜け出すことが難しいことだ。
だからこそ、あなたには次のようなことを理解して欲しい。それは全ての人は生まれながらに幸せになる権利を与えられ、各人がその権利を行使できるということ。つまり、私たちは生まれながらに価値ある人物であり、幸せになれる存在でもあるのだ。もし先ほどのような認識に陥っていると自覚があれば、すぐにでも自分の価値を認め、抜け出して欲しい。
いかがだろうか。これら3つを意識すれば、少しずつかもしれないがあなたの選択は変化し、幸せに満ちた人生に近づけるはずだ。
-PR-
いつも見込み客が途切れず「順番待ち」の男性がしていることとは…?↓
※チャールズ・ディケンズは、ヴィクトリア朝時代を代表するイギリスの小説家。