FROM ボブ・バーグ
他者への思いやりを身につけること。これは単純明快なコンセプトだ。毎日のあらゆる状況で思いやりを実践すると、あらゆる恩恵を得ることができる。
数年前、アーサー・レネハンが編纂した『The Best of Bits & Pieces(仮邦題:心に残るささやなエピソード集)』とい本を読んだ。その本の要点は、思いやりを持つことは習慣であり、実践する価値のある生き方だということだった。
思いやりは自然に発露されるとは限らない。むしろ、思いやりは練習を積んで身につける必要がある。なぜなら、多くの場合、思いやりを持たない方がたやすいからだ。一方で、思いやりのある人は機会が訪れるのを待たず、周囲の人々の生活を少しでも快適にする機会をつくりだそうとする。
こうした思いやりをもつ習慣を身につけるように努力すれば、誰でも長期にわたって大きな恩恵を得ることができる。
思いやりを習慣にするには?
これは紛れもない真実だ。もしもあなたが説得や交渉の達人になり、相手に喜んで動いてもらいたいと思っているのであれば、とくに大きな恩恵を得られるだろう。しかも、それは深い充実感が得られる価値ある生き方でもある。
では、具体的にどうすればいいのだろうか?私がよく実践していることの1つは、次に入ってくる人のためにドアをしばらく手で持って開けておくことだ。それによって、次の人は少し助かる。長い時間を要さないが、相手だけなく、自分も気分が良くなる。
あるいは、レストランで赤ちゃんが大きな声で泣いていて、親が戸惑っている様子なら、微笑みながら「かわいい赤ちゃんですね」と言ってあげよう。人によっては「小さい子どもは迷惑だから外に連れ出すべきだ」と言いたくなるかもしれないが、思いやりを持つ習慣とするためには「正しさ」より「やさしさ」を優先すべきだ。
結果、このような習慣によって私たちは徐々に思いやりのある人間になっていく。
思いやりのある行動をすべき2つの理由
また、思いやりのある人は、人の成功、功績、喜ぶべきことに対して適切なほめ言葉をかけることができる。例えば、昇進、合格、誕生日がそれに当たるだろう。そうした出来事や機会に際すれば、進んでお祝いのメッセージを送る。
他にも、思いやりのある人は、お店の出入り口から少し離れたところに駐車したりもする。それは足の不自由な人がなるべく店の近くに駐車できるようにの配慮だ。とはいえ「なぜわざわざそんなことをする必要があるのか?誰もその行為を気づかないのだから、何の得にもならないじゃないか」と反論する人もいるだろう。
しかし、そんなことはない。2つの理由を指摘しよう。まず、それは道徳的に正しい行為だから、あなたの気分が良くなる。それが結果として周囲の人に対する態度に表れるだろう。
次に思いやりを身につけられるからだ。繰り返しになるが、思いやりを持たない行動はたやすい。しかし、これまで取り上げたような行動を選択し実践することは、思いやりを身につけるうえで実に効果的だ。
最後に、思いやりを持つためのもう1つの習慣をご紹介しよう。それは、素晴らしいアイデアに対して感謝の意を表すことだ。そこで、私は先ほど紹介の本の著者の1人でこのことを教えてくれたウィリアム・ウォード氏に、この場を借りてお礼を言いたい。ありがとう。
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