「THE GO-GIVER」とは何か?

FROM ボブ・バーグ

『THE GO-GIVER』とは、2008年に米国で出版された後、現在まで21ヶ国語に翻訳され、世界中で累計販売部数50万部を超えるベストセラーとなった、私とジョン・デイビッド・マンとの共著書のタイトルだ(※日本語版『あたえる人が与えられる』)。ありがたいことに、現在まで多くの方からとても高い評価をいただいている。

このメルマガのタイトルにもなっている言葉だが、もしかするとあなたもこの言葉の意味をハッキリとご存じないかもしれないので、今日は改めて、この『THE GO-GIVER』という言葉について説明しておこう。ここで言う「Give」とは、常に他人に価値を与え続けるという意味だ。そしてこれには、人生における「生き方」の側面と、ビジネスにおける「利益」の側面の2つの意味を持っている。GO-GIVER というのは、進んで(喜んで)それを体現する在り方のことだ。

著書の内容は、ジョーという1人の営業マンが「ピンダー」と名乗る人物から、本物の成功者に共通する5つの法則「価値、収入、影響力、本物、受容」を学び、実践しながら、意識を変えていく物語になっている。ところで、ここで言う「成功者」というのもまた、ビジネスの成功だけの話ではない。それ以外の面も含めた「人生の成功者」という意味になる。

「Get」と「Give」の違いは何か?

よく誤解されるのだが、「GO-GIVER」の反対は「GO-GETTER」ではない。自ら行動して成果を上げる人、やり手のビジネスパーソンのことを英語では「Go-getter」と呼ぶ。そして、私がこう言うと意外な顔をする人が多いのだが、GO-GETTER であることは讃えられるべきことだ。

というのも、ご存知のように行動が伴わない意見や意思は、何の変化も生まない。だから「行動を起こしている」「何かを成し遂げている」というだけで、GO-GETTER は素晴らしいことなのだ。

成功から遠ざかる GO-TAKER

ズバリ「Give」の反対は「Take」だ。つまり、「GO-GIVER」の反対は「GO-TAKER」になる。GO-TAKER は常に、自分の利益ばかりを優先したりだとか、自分は何かを得られるべきだ…といったことばかり考えている。

そのうえで、目の前の相手や、今いる状況に対して、何か付加価値を与えようなどとは全く考えていない。おそらく、あなたの回りにも、こうした人はいるだろう。加えて、そんな人とわざわざつき合いたいかというとそうではないだろう。

しかも、彼らは自分にふさわしいと感じるような成果を得られないと憤りを感じることもある。仮に経済的成功をおさめたとしても、それは何らかの土台によって実現したものではないため、短期的な成功になってしまいがちだ。なぜなら、それは正しい土台の上に成り立った成功ではないからである。

物語の中でも、主人公のジョーは当初、イライラしてばかりいる GO-GETTER として描かれている。しかし、実は彼がイライラしている本当の原因は、彼が GO-GETTER だったからではなく、GO-TAKER だったからなのだ。

ジョーは悪い人間ではなかった。ただし、常に自分のことで頭がいっぱいだった。自分のノルマ、仕事の締切、他人にあれだけ「貸しを作っている」のにどうして自分だけ…そうしたことばかりを考えていた。しかし、後にメンターと出会うことで、彼は意識を切り替え、それにより態度や人との接し方が変わり、そして目に見える変化が現れ始めるのだ(※詳しくはぜひ著書を読んでみてほしい)。

私たちが目指すべきもの…

私たちが目指すべきは、GO-GETTER であると同時に GO-GIVER でもある。そして、決してGO-TAKER にならないことだ。改めて言うと、『GO-GIVER』とは、ジョーが物語の中でメンターから教わったように、自分のことだけを考えるのではなく、進んで他人に与えることを考え、心からその人の力になれる人のことだ。

会社、学校、協会、病院…規模や業界は関係ない。家族や恋人など、どんな人間関係においても同じことが言える。これからの時代、私たちが充実した人生を送り、多くの利益を健全な形で受け取るために大切なのは、進んで常に他人に価値を与え続けることを体現することなのだ。

『THE GO-GIVER』の共著者であり、私のビジネスパートナーであるジョン・デイビッド・マンは次のように言っている。

「私は、GO-GIVERにとって何よりも大切なのは「Mind(精神)」だと思う。なぜなら、他人に対する影響力というのは、お金を持っているとか、経歴とか、地位や権力だとか、あるいは何かを成し遂げたとか…そういったことではないんだ。それらは副産物に過ぎない。本当の影響力は、マインドセットから生まれるものなんだ。つまり、その人の心の在り方とか、振る舞い方とか志とか…そういうものだ。」

「私が考える GO-GIVER とは、相手のことを第一に考えられる寛大な精神を持っていて、普通なら不可能だと思えるようなことを成し遂げられる人だ。だから、私が出逢った GO-GIVER を挙げようとすれば、誰も彼もが GO-GIVER だと言える。誰もが GO-GIVER になれるんだ。金持ちだとか地位があるとか、そういうのとは無関係だよ。相手のことを第一に考えるのは、誰にだってできることだ。ただ、それをやるかやらないかの問題なんだから。」

by ジョン・デイビッド・マン

いかがだろうか?ジョンと話すと、私はいつも新たな発見がある。彼は業界を牽引してくれる、実に素晴らしいリーダーだ。そしてもちろん、あなたも GO-GIVER になることができるのだ。そして、仕事だけでなく、人生そのものを素晴らしいものに変えることができる。そのために、ぜひこれからも一緒に学び続けていこう。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。