人が喜ぶ「本物らしさ」の磨き方

FROM ボブ・バーグ

私の著書『THE GO-GIVER~あたえる人があたえられる~』の中で、4つ目の法則として『本物の法則』を紹介している。それは「あなたが人に与えることのできる、最も価値ある贈り物は、あなた自身である」というものだ。

人に喜んでもらえる付加価値を見失っていた女性

物語に登場する女性メンター・デブラは、何十年もの間、専業主婦として3人の子どもを育ててきたが、仕事に就いた経験がなかった。そのため、彼女は自分に自信がなく、これまでの専業主婦や母親としての自分の人生がビジネスで何も役に立たないと思い悩んでいた。

また、彼女は不動産営業として熱心に働いていた。あらゆるセールスのテクニックを頭に詰め込み、客と接していたののの全く売れない。彼女はそうした自分にも失望していた。しかし、彼女は人に差し出せる最も素晴らしい付加価値は”自分自身であること”に気づいたことで、販売を伸ばし、結果としてトップセールスになった。

「自分らしく本物であること」をそのことを理解できて幸運だったと彼女は話している。なぜなら、付加価値として何一つ生み出さないと思っていたこれまでの自分の人生こそが他の売り手と差別化し、選んでもらう理由だったからだ。

ノウハウやテクニックより大切なもの

セールスにおいては、プレゼンの技術、人間関係の技術など、様々なテクニックがある。しかし、それらの技術も、自分自身の軸に基いていなければ、人の心をとらえることはできない。私たちは何かを売っているつもりであっても、実際に売っているのは自分自身に他ならないからだ。

いつも人前で自分らしく振る舞うと、人はあなたに対して好感を持つようになり、一緒にいて居心地よさを感じ、安心できる状態になる。すると、あなたのことを知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらうことができるようになっていく。

結果として、相手は仕事だけでなくプライベートでもあなたと一緒にいたいと思うようになるだろう。そう、あなた自身が「本物」であるということは、ビジネスだけでなく、人生をよりよくする上でも大切なことなのだ。とはいえ、実際のところこの「本物」とはどういう意味なのだろうか?

「本物」に関するガンジーの言葉…

一般的に言えば、本物とは「真実であること、偽物でないこと、コピーでないこと」だ。そのため、自分らしく本物であるということは、偽りの自分ではなく、誰かのモノマネでもなく、芯を持っていることだと言えるだろう。この「芯」という言葉は、本物らしさについて考えるうえで、とてもいい指針になる。

あなたが「本物」である時、あなたはあなた自身を体現してる。かのガンジーは、自分を体現することについて「考えること、感じること、話すこと、行うこと、これら全てにおいて辻褄が合い、1つになっていること」だと言っている。個人的に、これは「本物」を語るうえで非常によい説明になっていると思う。

「どうすれば本物になれるでしょうか?」と聞く人は大勢いるが、本物であるとは、ありのままの自分を受け入れるということなのだ。なぜなら、あなたは少なくとも「芯」の部分では、既に自分らしさを獲得している。それこそ、あなたが世界に対して発信できる、最大かつ素晴らしい価値なのである。

ところで、私は自分らしさには2種類の価値があると考えている。その2つとは…

自分らしさが持つ2つの価値とは?

1つは、生まれながらにしてあなたが持っている「存在価値」だ。そしてもう1つは、あなたの強みやタイプ、才能、性格…といった、あなたが持っているものを組み合わせることで生じる「市場価値」である。つまり、市場において他の人と比べたときに生じる付加価値のことだ。

ご存知の通り、人はそれぞれ、得意分野が違う。そのため、自分らしさについて考える時に重要なのは「自分と他人は違う人間だ」ということを理解することだ。そして、決して現状に満足したりしないこと。というのも、現状に満足すれば新たなことを学んだり、成長する意欲がなくなってしまうからだ。

例えば、周囲と軋轢を生む悪癖を持っている人がいるとしよう。しかし、他人のせいばかりにして、自分を変えようとせず、「これがありのままの私だから」と言ってもそれは「本物」であろうとしているとは言えないだろう。そうした人物が語る「本物」というのは、深刻な問題であり、その人にとっては解決すべきものである。

より高次の自分自身を実現すること

常に自分自身と向き合い、より高次の自分自身を実現し、それを「本物の自分」としていくこと。そのためには、私たちは学び続け、成長していく必要がある。その方法は、本や教材、セミナー、メンター…どうやって学んでも構わない。

誰から学ぶか…これには色んな選択肢があるだろう。歴史から学ぶのもいいし、私たちが生きる時代の本物や一流と呼ばれる人物から学べることもあるはずだ。しかし、学ぶときに注意しなければならないのは、誰から学ぼうと、その人自身になるわけではない、ということである。

そういった人を模倣して自分の人格をつくり上げるのは魅力的に思えるかもしれない。しかし仮にそのために努力したとしても”自分以外の誰か”にはなれない。多くを学びながら自分自身の軸を失わないこと。それこそが「本物の自分」であり多くの人とつながれる自分自身であるそうした本当の自分らしさこそが良好な人間関係を育んでいく。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。