FROM ボブ・バーグ
なにかしら組織やチームの一員として大切なことは…
自分の長所を活かすと同時に相手の長所も活かす
ことだ。ジョン・マクスウェルは、著書『Beyond talent』の中でこう述べている。
「長所ではなく短所ばかりに目を向け、それを何とかしようとするのは、まるで金貨と銅貨が混ざった財布を見て、銅貨を必死に磨こうとしているようなものだ。どれだけ時間をかけたとしても、それは金貨の価値には及ばない」。
短所を長所に変換する2つの例
たとえば「自分は物事を整理するのが苦手な性格だ」という人がいたとしよう。しかし、この人は見方を変えれば「整理整頓されていない中でも臨機応変に対応できる」訳だ。別の言い方をすれば、、”柔軟な対応力がある”、という長所がある。さらに別の側面からではこう見ることもできるのではないだろうか。いろいろな可能性や選択肢を維持しながら、その中から最適解を選ぶことができる人である、と。あるいは、極端に物事を構造化しないので”お役所仕事”にはならない人とも言えるだろう。
さて、もう1つ例を挙げてみよう。「細々とした文字を見るのが苦手で読み飛ばしてしまう」という人がいたとする。言い換えればこの人は、「枝葉末節に惑わされずに本当に必要なところだけを抜き取る能力がある」という長所を持っているのである。
このように人の強みというのは、その人が生来持っている「自分が得意な方向性」によって発揮されるものだ。
部下の強みを発揮させよう
すると、こういうことが見えてくるはずだ。組織やチームで仕事をするときには、個々のメンバーの長所を適切に組み合わせること。またあるメンバーの短所は他のメンバーの長所で補うことできることだ。上手に相乗効果を発揮できれば、だれしもがチームに貢献することが可能になるばかりでなく、それぞれの本来の強みを活かすことによってチームの生産性も大きく向上する。
だとすれば、リーダーとしてチームを率いる立場にある人は、メンバーの短所ではなく長所に目を向け、それを存分に発揮できるような環境を作ってあげることが賢明であると言えるだろう。
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