敵を増やす人のこんな特徴

FROM ボブ・バーグ

何年の前のことだが、当時の衝撃は今でも鮮明に記憶に残っている。それは、名著『人を動かす』の中で著者のデール・カーネギーが自身の体験談を語っている箇所を初めて読んだときのことだった。

とある夕食会でのこと。デール・カーネギーは他の来客の些細な発言の間違いを指摘した。すると、カーネギーの横に座っていた友人が即座にカーネギーの指摘を否定して、来客が正しいと主張した。

その後、怒ったカーネギーはその友人に「君は来客が間違っていることを知っているはずなのに、なぜ擁護したのか?」と尋ねた。すると、友人は「人前で相手の顔を潰すようなことをすべきではない」と注意した。

正しさに固執する人が敵を増やす理由

さて、このエピソードが衝撃的だったのは私もそれと同じことをよくしていたからだ。些細なことでも他人の間違いを指摘し、そうすることで自分が優れていることを証明したい衝動を抑えられなかったのである。

しかし結局、そんなことをしてもなんの得にもならず、かえって相手に恥をかかせ、反感を抱かせただけだった。とはいえ、「明らかに事実に反することがわかっているなら、相手の間違いを指摘るするのは当然ではないか」といった意見もあるだろう。

その間違い、正すべきか否か?

もちろん、言わんとしていることはわかる。しかし、それはその場の状況次第になる。もし相手の間違いを指摘する際は次のことに考慮しよう。

・その間違いは指摘する必要があるほど重要なことか?
・わざわざ人前で間違いを指摘するだけのメリットはあるか?
・相手に恥をかかせることになるだろうか、相手に歓迎してもらえるだろうか?

いかがだろうか?具体的な場面を取り上げよう。例えば、誰かが「テッドウィリアムズは大リーグ史上最強の打者だ。1940に打率4割6厘という成績を残している」と言ったとする。しかし、年号が間違えており、正しくは1941年だ。もちろんこれはとても些細な例だ。しかし、こうした場面でふと立ち止まって、上記の基準して照らしてみることだ。

人を動かすうえで大切にすべきこと

このように何の得にもならないのに人前で他人の間違いを指摘し、人間関係を台無しにしている場面を目撃したことはあるはずだ。あるいは、あなたもそうゆうことをした経験がないだろうか。逆に誰かにそうゆうことをされた経験はないだろうか。そのとき、あなたはその人にどんな感情を抱いただろうか。

ここで覚えていて欲しいことがある。そもそも、人を動かすためには前提条件がある。それは、その人があなたのことを知っていて、気に入っていて、信頼している必要がある。

だとすると、仮に相手に恥をかかせたら、その人はあなたに好意と敵意のいずれを抱くだろうか。また、もし相手があなたに恥をかかされることを恐れているなら、その人はあなたのを信頼するか敬遠するかどちらだろうか。

繰り返しになるが、もしどうしても自分の正しさにこだわるなら、相手の感情を傷つけないように配慮すること。これがどんな場合であっても最善の策である。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。