FROM ボブ・バーグ
米国では「上司に対してはいい顔をするのに、飲食店の店員に対しての態度が悪い人は、本当に良い人ではない」と言われる。これは言い換えると、利害関係のない人に対してどのように接するかで、その人自身の人間性が分かるということだ。
普段の行動にこそ本性が見える?
例えば、普段ほめられることが少ない人に敬意や感謝を示すこと。これらのことはあなたがその人の助けが必要なとき、その人からどれだけのことをしてもらえるかに大きな影響をおよぼす。
もちろん相手から何かしらの見返りを期待して、敬意や感謝をすべきという話ではない。しかし、あなたが誰かのことを大切に扱っていると、結果として相手もあなたのことを大切に扱ってくれる。
他人を大切にすれば、
自分も大切に扱ってもらえる
ちょっと想像してみてほしい。人々に奉仕しているのにあまりほめてもらっていない立場の人に、敬意や感謝を示すこと。これはなんと素晴らしい姿勢だろうか?
具体的に言えば、道路清掃人、空港の手荷物運搬係、ホテルのドアマンなど…どんなサービス業の人にも、あなたは丁寧に接しているだろうか。その人たちを大切な存在とみなし、それを態度や行動で示しているだろうか。
敬意や感謝を与えているか?
あなたのそういう態度や行動は、相手の自尊心を大いに満たすだろう。すると、彼らはあなたに対してより尽くしたいと思うだろう。
繰り返しになるが、それを期待してその人たちに敬意や感謝を示すべきということではない。彼らの奉仕に敬意や感謝を表するのは「それが正しいことだ」という価値観に基づく行動だからだ。
しかし、相手に心から敬意と感謝を表することにより、あなたも結果的に何かしらを与えられることになる。
どのようにして他者は人を信頼するか?
さらに、それは間接的な報酬をもたらすかもしれない。というのも、あなたが取引の相手としてふさわしいかどうか。あるいは、あなたともっと関わりを持つべきかどうかを決めかねている人は、あなたが利害関係がない人に対してどう接しているかをよく見ているものだ。
米国の事情で言えば、一部の会社では入社志願者が面接室に入る前に、待機室でどんなふうに振る舞うかを管理職が観察することもある。
私たちは他人から見られていると思わない場所では、習慣になっている普段どおりの振る舞いをする。だから、志願者が受付係や他の人たちにどんなふうに接するかによって、その人の人間性が分かってしまうというわけだ。
とはいえ、普段あまり気にかけられていない人に敬意や感謝を示すことの効果は、単にその人物の感情や気分がよくなることだけかもしれない。しかし、そんな理由だけでも充分ではないだろうか?
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