知識や技術を最大化させるもの

FROM ボブ・バーグ

この話は自慢のように聞こえるかもしれないが、そうではないことを断っておきたい。私は全米No.1のセールスモチベーターとした知られた故ジグ・ジグラーの物真似が得意だった。講演などで、私が彼の真似をすると「ジグよりもジグそっくりだ」と笑ってもらえるほどだ。

さて、なぜ私が彼の物真似が得意なのか。そもそも、私はキャリアの早い段階でジグに出会うことができたことにさかのぼる。私は彼の講演に参加し、彼のカセット購入し、何度も何度も繰り返し聞き込んだ。すると、カセットの内容を暗唱できるばかりか、彼のようにしゃべれるようにすらなってしまった。

ちなみに、聞いていたテープの1本はプレゼンで生じる反論について解説していた。私は繰り返し聞いたことで、そうした反論や質問を上手に対応できるようになれた。結果として、私はより多くの人に買ってもらえるようになり、多くの収入を得られるようにもなった。ただし、実際のプレゼンでは彼の真似をすることはなかった。

セールス偉人そのものになるのは違う?

あくまでも、彼の素晴らしい教えから学び、それぞれの単語やフレーズを真似するだけに留めた。そう、ジグのクローンになるのではなく、私は私らしくあることに努めた。もしも現場で、私がジグになろうとしていたらどうだろうか?おそらく、不自然になり、結果として商談がうまく運ばなかっただろう。なぜか?それはジグはジグであり、私は私だからだ。

また、私は名著『営業の魔術』の著者トム・ホプキンスからも大いに学んだ。彼の言い回しやフレーズは大いに活用した。しかし、私は「トム・ホプキンス」になろうとはしなかった。もしも現場で彼になろうとしていたら、どうなったか?きっと上手くいかなっただろう。それはなぜか?それもまたジグと同じ理由になる。トムはトムで、私は私だからだ。

自分らしさを発揮することの重要性

私とジョン・デイビッド・マンの著書『THE GO-GIVER』では、4つ目の法則として『本物の法則』を紹介している。それは「あなたが人に与えることのできるもっとも価値ある贈り物は、あなた自身である」というものになる。

ビジネスにおいては、プレゼンの技術、人間関係の技術など、様々な技術やテクニックがある。しかし、それらの技術も、自分自身の軸に基いていなければ、使ったところで意味はない。

一方で、いつも人前で自分らしく振る舞うと、人はあなたに対して好感を持つようになり、居心地よく感じるようになる。つまり、あなたのことを知ってもらい、気に入ってもらい、信頼してもらうことができるようになる。

どうしたら本物になれるのか?

ところで、「どうすれば本物になれるでしょうか?」と聞く人は大勢いる。しかし、私が考えるに本物であるとは、学ぶことではなく受け入れることになる。なぜなら、あなたは少なくとも「芯」の部分では、既に自分らしさを獲得している。それこそ、あなたが世界に対して発信できる、最大かつ素晴らしい価値になのだから。

そのうえで、より多くを与えるためには、私たちは自分が持つ価値を磨き続けていかなくてはならない。それは本や教材、セミナー、メンター…どうやって学んでもいいだろう。しかし、学ぶときに注意しなければならないのは、誰から学ぼうと、その人自身になるわけではない、ということだ。

自分らしく本物であるということは、偽りの自分ではなく、誰かのモノマネでもなく、芯を持っているということ。そして、学ぶ対象の英知に触れながら、それを盲信するのではなく、考えとして取り入れることで、自分らしさを損なわずに「本物」であり続けることでもある。あなたはこの「本物」についてどう思うだろうか?

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。