FROM ボブ・バーグ
誰かにアドバイスや情報を求めるときに重要なことは「相手の時間を尊重すること」だ。誰かに電話をする際、私はまず「少しアドバイスをいただきたいのですが、今お時間はよろしいでしょうか?」と尋ねるようにしている。「よろしくない」と分かれば、いつなら大丈夫かを尋ねよう。
相手の気分を害していないか?
覚えておいてほしい。相手には「いい気分」でこちらのネットワークに加わってもらわなくてはならないのだ。それなのに、あなたが相手の時間を無駄にしたり、都合に鈍感だったりしていては、うまくいかないのは当然だろう。
これは、知らない人と連絡をとる場合は特に重要だ。例えば、あなたは自分のビジネスでダイレクトメールで製品やサービスのキャンペーンを行なうことになったとする。そして、いろいろと考えた結果、いきなり始めるよりも、経験者の意見を聞いてからの方がいいと判断したとしよう。そこで自分のネットワーク上の仲間に「知り合いにダイレクト・レスポンスの専門家はいないか?」と尋ねると、ある人物の名前が挙がった。
さて、ここでその人物とコンタクトを取ったとしよう。その際、自己紹介が終わった直後から、いきなり質問に次ぐ質問を浴びせまくったら、相手はどう思うだろうか?これでは、相手の都合を全く気にせずに「時間をくれ」「専門知識をよこせ」と迫っているのと同じだ。言うまでもないことだが、相手の時間とは仕事やプライベートにあてられるべき大切なものだ。
礼儀をわきまえない人は上手くいかない
こんな時は、自己紹介の後に「ほんの少しだけ、お時間はありますか?」というひと言をまず添えよう。それだけで、話は格段に進めやすくなる。
私の友人サンディは、不動産売買でひと財産を築いた。彼女はいろいろなセミナーに参加し、たくさんの本を読み、そして多くの逆境を乗り越えた末、成功をつかんだ。こうしたサンディの元には、彼女の噂を聞いた人たちからの助言を求める電話が殺到している。「不動産投資ならサンディだ」という認識が広まっているからだ。
しかも、サンディの人柄を知れば、それも当然だとわかる。彼女は世話好きのGIVER(ギバー)だからだ。しかし残念なことに、本人いわく電話をかけてくるのは彼女の性格につけこむ人たちがほとんどだそうだ。彼女を受話器のそばに縛りつけ、情報をできるだけ搾り取ろうとする人たち……おまけに、同じ人が何度も何度もかけてくる。
そのうちサンディは、仕方なく”講習”を受けたいなら受講料を払ってくれと言うようになった。そんな場面を想像すると、なんとも気の毒な思いがするものだ。本来なら、そんなことはあってはならない。
確かに、たいていの人は誰かの役に立つのが好きだし、喜んで自分の知識を分け与える。そして興味深いことに、そのことは「成功を収めた人」には特に当てはまる。それでも、そうした人たちに助言を求める時は、相手のことを何よりも尊重し、深い感謝の意を示さなくてはならない。そして、ちょっとした気遣いが、後々まで活きてくるのだ。
ネットワーキングにおける致命的な罪
もう1つ、絶対にやってはいけないのは約束を破ることだ。約束を守るのは、ネットワーキングに限らない、人として当たり前の行ないと言える。それでもネットワーカーにとって、約束を守るのは、酸素と同じくらい、私たちにとって必要不可欠なことだ。
ネットワークの仲間から「すぐに情報を送ります」と言われ、何日も音沙汰がなかった経験はないだろうか?困ったことに、こちらから電話をかけて催促するわけにもいかない。がっついているように思われてしまう。さて…1週間がたったが、まだ情報は届かないし、電話さえかかってこない。さて…あなたの気持ちは今、10段階でどのくらいだろうか? 相手の信頼度は? 10段階評価なら、相手のプロフェッショナルとしての腕は何点だろうか?
GIVEの仕方でそのレベルも決まる?
逆の筋書きも見てみよう。あなたは印刷の仕事をしているとする。ある日、テナントの賃貸に携わるネットワーク仲間の女性との会話で、彼女の会社が持っている広いオフィススペースに、新しい会社が入居してくるという話題が出た。職種を聞いて、あなたは、印刷業者にとっては上客になりそうだと考える。
するとネットワーク仲間の女性は「会社や関係者の情報を送りますよ」と言ってくれた。2日後、女性の不動産会社の名前が印刷された封筒が、あなたの手元に届く。封筒を開け、中身を取り出して、あなたは気づく。ここには、移転の日取り、会社名、電話番号のほか、競合他社に決定的な差をつけられる貴重なデータが確かに記されているのだ!さて、この女性は10段階評価で何点がつくだろうか?
なぜ、ある人には全力で紹介を回すのか?
10点満点をしっかりつけてから、こう自問してほしい。「この人のためなら、全力で力を貸しても惜しくないのではないか?」と。私なら「イエス」と答える。これほどのネットワーカーは、そういるものではない。そして、こうしたタイプのネットワーカーと知り合い、交流する回数が増えるほど、あなたの成功も大きくなる。なぜって、類は友を呼ぶのだから。
-PR-
あなたの営業力をアップさせる特別ビデオを公開中です♪
↓