FROM ボブ・バーグ
ジョン・デイビッド・マンと私の共著『Go-Givers Sell More』(※日本では翻訳なし)では、因果の法則というものについて触れている。これは「最高の贈り物は意図しないときに、予想していないところからやって来る」というものだ。
GO-GIVERが出会う因果の法則とは何か?
ジョンと私が提唱している5つの法則にしたがい、出会う人々に価値を与えるとき、その価値は与えた人物が気づかないような遠いところまで降り注いでいる。そして、それが巡り巡って最高の贈り物として私たちの元に返ってくる。
それは、重要な見込み客かもしれない、チャンスかもしれない。そんな計り知れない価値あるものが期待していないときに想像していなかった人・場所からではなくもたらされる。これこそが「因果の法則」だ。
ちなみに、私の友人であるギル・ワグナーが私のブログのコメントを次のような投稿してくれた。まさに、このストーリーはこの法則に命を吹き込んでくれた。それがその内容だ。
出会う人出会う人の人生に価値を与えていると…
あれは、私が上の階へと向かうエレベーターでのことでした。中は少し混雑しており、乗っている人は先を急いでいる様子でした。ドアが閉まろうとしたところ、カラカラと車輪の音が聞こえたので、ドアの開ボタンを押しました。すると、現れたのは清掃員の男性でした。
男性はエレベーターに乗れたことに安堵し、私の手元を見つめ、事情を察して「ありがとう」と言ってくれました。一方、後ろの3人は「やれやれ、早くしてくれよ」とため息を交りの様子でした。そのうち、10階を過ぎた頃には、私と男性だけになっていました。
すると、男性が「見覚えがない方ですね。どちらに向かわれるんですか?」と話しかけてきました。私は「12階のジョー・ジョンズさんと商談のお約束がございまして」と告げました。すると、彼は考え込むようにして、このように言いました。
「なるほど。ジョーはとても気難しい男なんだが、とても公平で誠実な人物なんだ。おそらく、話の序盤でジョーは君のことを試してくるだろう。でも、君が揺るがず、一歩も下がらなければ、彼は君のことを気に入って、信頼してくれるだろう」
さて、彼の言葉の通り、ジョー・ジョーンズは私を試してきました。実際、彼の追求は厳しいものでしたが、私は必死に食い下がりました。さて、結果はどうなったでしょうか。私は大きな契約をもらい、今日まで続く素晴らしい紹介を得られるに至りました。
しかし、このことを教えてくれた清掃員の男性にはあれ以来会っていないのです。
与えることで生じる思いがけない因果
…いかがだろうか?あなたが進んで相手の人生に価値を提供したなら、その人はあなたを知って気に入って信頼し、あなたの成功を応援したくなるものだ。それを出会う人、出会う人に繰り返していくうちに、その成功に善意の循環が生まれる。
この法則は物理的に目に見えるものではない。ただ、そこには原因と結果が存在する。その原因とは「与えた」ことによって生じ、「受け取る」という結果につながる。そう、それは意図しないときに、予想していないところからやって来る最高の贈り物として。
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