福岡マラソン2022出場してみた

From 安永周平

昨日は3年ぶりに福岡マラソンに出場した。3年前の2019年に先輩経営者にそそのかされてエントリーしたら当選してしまい、マラソン初心者教室に通ってなんとか走れるようになって無事完走したが、大会自体がコロナで2年間中止だったから開催も今年は3年ぶりだ。

前回はそこそこ練習してたこともあって、初参加としては上々の5時間切りでフィニッシュできたけど…今年は練習不足で体重も落とせておらず、挙句の果てに3週間前にギックリ腰になるなど散々な状態で本番を迎えてしまった。前半スピードを上げすぎたせいか20km付近から足が痛くなり「こりゃヤバい」と思いつつ、途中歩くこともあったのだが、沿道の方々の応援にも勇気づけられ何とか完走することができた。

今回の教訓:練習は裏切らない

記録はさっき調べたらネットタイムで5時間26分51秒。よくも悪くも予想していたくらいの時間だ。まぁ今回は完走できた自分を褒めてあげることにしよう。しかし、やはり練習は大事だなと改めて感じた1日だった。3時間台とかで走る人はスゴ過ぎである。3年前に安永をそそのかした偉大な先輩経営者は3時間10分とかで走る。しかし、なぜ社長はマラソンやらトライアスロンやら好きなのか(汗)

それはそうと、安永は練習中によくオーディオブックを聴く。今回の少ない練習の中でも走りながら聴いていたのだけど、忙しくて本を読む時間が取れない人は、ランニングしながらオーディーブックを聴くのがオススメだ。これは単に「スキマ時間を活用する」ことが目的ではない。端的に言えば、学習効率が高まる。あるオーディオブックを聴いていた時に学んだことだ。今日はその話を紹介したい。

運動が「学力」を上げるって本当?

というのも、運動が子供たちの「学力」を伸ばすことが科学的に証明された事例がある。体力ではない、学力だ。運動することで、子供たちのいわゆる「読み・書き・計算」の力が伸びたことがはっきりと立証されたそうだ。その場所は、スウェーデン南部スコーネ地方のブンケフロという町の小学校だった。

調査の対象となった2つの小学校では、時間割に体育が毎日組み入れられた。また比較のため、通常どおり体育を週2回行うクラスも設けられた。体育の授業の回数以外、条件は全て同じだった。居住区も学校も授業内容も同じだ。結果はどうだっただろうか。

毎日体育の授業を受けただけの生徒が…

まず、毎日体育の授業を受けた生徒は、週に2回の生徒よりも体育の成績がよかった。これは当たり前だ。予想外だったのは、この生徒たちが特別な指導を受けたわけでもないのに、算数や国語、英語でもよい成績を取ったことである。しかも、その効果は何年も続いた。もう1度言う。何年も続いた、のだ。そして、ただ体育の授業を増やしただけで、生徒のほとんどが優秀な成績で学校を卒業したのだ。

また、この効果は男子生徒に目立って現れた。学校の成績はたいてい女子が男子を上回るものだが、体育が毎日行われたクラスでは、男女差はまったく見られなかった。このような目覚ましい結果をもたらした学習メソッドはそれまでなかった。そして、このスコーネ地方の結果だけでなくアメリカの研究チームも、小学校3年生と5年生、計250名を対象にした調査を行い、同じ結果を得ている。

科学者たちは生徒の体力を正確に把握するために、心肺機能、筋力、敏捷性を計測した。その結果、体力のある生徒たちは、学業においてもすぐれていることがわかった。体力のある生徒は、算数と読解の試験で高得点を取った。しかも体力的にすぐれていればいるほど、得点も高かった。ちなみに、肥満気味の生徒にはこのパターンが見られず、体重が重いほど試験の得点も低かった(思うところがある方はぜひ私と一緒に腹に手を当てて考えてみてほしい)

運動すると能力(脳力)が上がる

では、なぜ子どもが運動すると数学や国語の学力が上がるのだろうか?これ、興味がある方はぜひアンデシュ・ハンセン氏の『運動脳』を読んでいただきたいのだが、今日は簡単に伝えたい。その理由は、子供だけでなく大人も、運動すると「海馬(記憶の中枢で感情の制御もしている部位)」が成長するそうだ。事実、10歳児の脳をMRIでスキャンしてみると、体力のある子どもは海馬が大きいことがわかっている。

つまり、子どもでも大人でも身体を鍛えれば、脳の重要な部位である海馬が大きくなるということだ。これは、体力のある子どもが記憶力のテストで高得点を取ったという調査結果とも一致する。つまり身体のコンディションが良好だと海馬が成長し、さらに子どもの記憶力をはじめとする学力が向上するのである。さらに、試験の内容が難しくなるほど、体力のある子とない子の学力の差が大きく開いた。

仕事で成果を上げるために運動しよう

さて、何が言いたいかというと「仕事で成果を上げるために運動しよう」である。海馬の成長によって”脳力”が上がれば、私たちの仕事にいい影響があるのは疑いの余地はないだろう。脳力が上がると困る人なんていないはず。そして、その脳力を上げるために唯一にして確実なる方法が…運動だ。あなたはこの事実をどう捉えるだろうか?「忙しくて運動なんてする暇がない」と言うだろうか?

行動のハードルを下げるためにもう1つお伝えしたい。先のアンデシュ・ハンセン氏の著書によれば「たった4分」の運動を1回するだけでも集中力と注意力が改善されるそうだ。昼休みに4〜5分。走れる格好じゃなければ、ストレッチや筋トレするだけでもいいかもしれない。それだけで今日のあなたの仕事パフォーマンスがアップする。簡単だ。それでは今週も1週間頑張っていこう(私はフルマラソン完走による足の激痛で今日は動けないので後はヨロシク)

追伸:
今日の話、もっと詳しく知りたければぜひアンデシュ・ハンセン氏の著書『運動脳』を読んでみてほしい。人口1000万人のスウェーデンで67万部くらい売れてる大ベストセラーになってるそうだ↓

この記事の執筆者

寿コミュニケーションズ株式会社代表取締役/寿防災工業株式会社代表取締役社長。読者1万人超の当メルマガ『THE GO-GIVER』発行人であり、福岡で42年続く社員53名の防災設備会社 二代目。1982年生まれ。福岡県出身。筑紫丘高校→九州大学工学部卒(修士)

新卒でトヨタ自動車に入りマークXやクラウンのモデルチェンジ、バンパー塗装工場の新設を担当。4年目で退職し半年のニートを経て教育ベンチャーのダイレクト出版へ転職。1通のセールスコピーで累計2万人超の新規顧客を獲得したマーケティング経験は宝。マネージャーとなりメンバーから総スカン喰らった経験も宝。事業部が年商7億となった5年目、独立して寿コミュニケーションズを創業。

WEBメディア事業のお客様からの依頼でDMサポート事業を始めたら、紹介だけで受け切れないほど仕事依頼があり、現在は新規クライアント受付停止中。BtoB無形商材に特化したDM戦略&戦術が強い。「人の命と建物を火災から守り地域の街づくりに貢献する」寿防災工業株式会社で2022年11月1日、代表取締役社長に就任。