聞き上手になるための5つの手順



FROM ボブ・バーグ


多くの本、音声などのコンテンツで「聞くこと」が取り上げられるのには理由がある。なぜなら、聞くことは、あらゆる人間関係において最も重要なスキルの1つであり、習得可能なものであるからだ。

聞くことで自分の考えを受け入れてもらいやすくなる


そのうえで、ビジネスパーソンにとっては次の利点がある。それは「聞くことが自分のアイデアを売る」ことになるからだ。ちょっと想像してみてほしい。買ってくれなさそうなお客さん、言うことを聞かない部下がいるとしよう。


このような相手が進んで動いてくれたらどうだろうか?そして、それを実現するためには傾聴が欠かせない。もしも丁寧に真摯に話を聞けば、相手は心を開いてくれやすくなる。すると、対話が進み、相手が抱えている本当のニーズ、欲求、願望を教えてくれる可能性が高まるだろう。

聞くことは人を動かすための第一歩


人を動かすには相手の望みと自分の望みをいかにして近づけるか…といっても過言ではない。そう、聞くことは人を動かすための第一歩になる。だからこそ、聞き上手は人から好かれ、敬愛され、信頼される。


つまるところ、聞くことによる真の利点は「相手を尊重すること」に他ならない。そう、相手のことを尊重することによって、自分のことも尊重してもらえる。

聞くことには素晴らしい恩恵がある。けれども…


しかし残念ながら、私たちのほとんど(何より私自身がそうだが)、生まれつき聞き上手であるわけではない。なぜなら、相手への興味や集中力の欠如、間違いがあればそれを正したいという衝動、自分のことを話したいという衝動など様々な理由から、深く話を聞くことは難しい。


しかし、聞くことがもたらす素晴らしい恩恵を得たいのであれば、私たちは進んで実践し、それを強みにすることが欠かせない。そのうえで、効果的な聞き方を身につけるには以下の5つのことが必要になる。


①自分が人の話を聞けていないこと気づくこと
②より良い聞き手なるために決意し、行動すること。
③この分野に関係する教材を集め、勉強すること。
④学んだことを実践すること。
⑤取り組みを評価すること。(常に一貫した方法で進捗を確認すること)


…いかがだろうか?そして、素晴らしいことに練習する機会は絶えず訪れるだろう。1対1の会話。グループの会話。誰かの会話を観察するとき。その他いろんなところで。

人の話を聞く習慣は私たちが実践すべき価値あること


もちろん、リンゴ・スターの古い歌にあるように「”You know it don’t come easy”(あなたも知っているように、そう簡単にはいかない)」だろう。しかし、営業パーソン、リーダー、配偶者、家族、友人…どんな人間関係であっても「聞くこと」は十分に実践すべき価値あることだ。


ぜひ、聞くことに集中してみよう。それができたら、視線、姿勢といった全身で傾聴してみよう。できれば、自分の首の後ろから相手の話を聴いているような感覚で。そのように俯瞰して傾聴していると「相手が何を言っていないか」も聞くことができるようになるだろう。


本当の意味で、相手のことを尊重するとき、あなたもまた真に尊重されるはずだ。


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