Q:誰をロールモデルにすべきか?

FROM ボブ・バーグ

人類史を通じて、尊敬すべき人物、偉人、ヒーローとなる人物はたくさんいるものだ。ただ、私はそうした人物たちを参考にするうえで、明確な理由でそれぞれの人物を選んだきたわけでなかった。

けれども、私の親愛なる友人であり、4人の育児(うち1人は特別なケアが必要とする)をしながら、起業家として成功を収めたキャリー ウィルカーソンがFacebook上で次のようなことを投稿していた。

「ロールモデルを探しているときに意識すべきは、その人物がスターであるかではなく、自分の心が動くかどうかを気にしてください」

なんて素晴らしい意見だろう。それはなぜか?頭の切れる彼女が提案したことは誰を真似すべきか?という点において重要な警句であり、有用な助言でもあるからだ。いわゆる華やかなスター性がある人もいれば、輝かしい実績を残したスターもいるだろう。

具体的に言えば、スポーツ、ビジネス、エンタメ、音楽、政治といった分野で注目を集めた人物がそうだろう。もちろん、そうした彼らにおいて高潔な精神を持っている人もいれば、偉大な素晴らしい英知を持っている人もいるはずだ。

彼らの輝きにばかり注目していないか?

しかし場合によっては、真似したりする価値がないようなケースもあるものだ。もちろん、全てがそうだとは言わないが、光となっている部分ばかりに焦点が当たっていて、見えていない部分もあることだろう。

一方、自分の心は正直なものだ。心が震えるような人物がいたりする。言い換えれば、魂のモデルと呼ぶべき人たちがいる。そんな経験がきっとあなたもあるはずだ。やはり、そうした人々をできる限りの方法で真似していくことをお勧めする。

ちなみに、私の場合、そんな人物の特徴に思いを馳せると、親切で、穏やかで、慈善家、共感力も高く、思いやりがあり、自分の価値観と調和している…そんな人々だ。そうした人々に私は心が動かされるし、真似をしたいと思う。

自分の魂のモデルとなる人を見つけよう

さて、私からの提案だ。ぜひ、あなたの魂のモデルとなる人を見つけ欲しい。心が震えたり、踊ったり、活き活きとする。そんな人が理想的だ。ぜひ、探してみて欲しい。もしかしたら、存命かもしれないし、そうでないかもしれない。

彼らをフォローし、研究し、著作があれば読んでみよう。そして、とても感心したことを書き留めて欲しい。きっと気づきがあるはずだ。

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この記事の執筆者

アメリカでは伝説的な元トップ営業マンであり、対人関係・影響力の行使に関する第一人者。「21世紀のデール・カーネギー」の異名を持つ。

現在は経営コンサルタント・講演家としても人気を博し、元大統領や著名な政治家からも助言を求められる。2014年には米国経営協会(AMA)からビジネス界のリーダー上位30人の1人に選出されている。

主なクライアントはゼネラル・エレクトリック(GE)、リッツ・カールトン、レクサス、アフラック、MDRT、全米不動産協会等。フォーチュン500社に名を連ねる大企業からも絶大な支持を受ける。

著書はこれまで世界21カ国語に翻訳され、累計発行部数は100万部を超えている。累計20万部の『Endless Refferals』や世界的ベストセラーとなった『THE GO GIVER』などは全米の企業で多く研修マニュアルとして使われている。フロリダ在住。