FROM ボブ・バーグ
ユダヤ教の聖典『タルムード』には私が気に入っている言葉がある。この『タルムード』は聖人への質問とその回答という形で内容が展開していく。その中で次のような質問がある。それは…
「賢い人とはどんな人だろうか?」
というものになる。これに対する聖人の答えは「出会った人全てからなにかを学べる人こそ世の中でもっとも賢い人だ」としている。確かに、私たちは人との交わりの中で様々なことを学ぶだろう。それは1対1の会話かもしれない。あるいは教育。はたまた、傾聴や観察かもしれない。
まさに、出会った人全てが私たちに何かを教えてくれている。
出会う人からどんな学びが得られるか?
また、古典から現代で出版される本を読んだり、音声を聞いたり、ビデオを視聴したりするなど学ぶ方法も多様になっている。そう、学ぶことができる人の数、学ぶ方法の組み合わせは天文学な数になるだろう。
ところで、コカ・コーラやIBMなどアメリカの一流企業のコンサルタントとして活躍したジム・ローンは「人から何をすべきかを学ぶ人もいれば、人から何を”しないべき”かを学ぶ人もいる」と言う。実にこの言葉はなんと的を得ている。
そう、人の真似すべきところを学ぶ人もいれば、人を反面教師として学ぶ人もいるだろう。このように学びの意識があれば、日々の人との交わりの中であらゆること学び、発見する有意義な機会を得られる。
リーダーシップを教えてくれた2人の上司
私に対してリーダーシップ、優しさ、励ましの素晴らしさを教えてくれた上司もいる。一方、リーダーとして絶対に避けるべきふるまいを気づかせてくれた上司もいる。こうした教育や気づきはビジネスに限らず、私たちの人生のあらゆる分野に当てはまるものだ。
そう考えると、世の中にはとてもたくさんの「先生」がいることになる。それは喜ばしいことだろう。それでいて、彼らのほとんどは私たちが「生徒」になっていることを知らない。そう考えると、実に面白いことではないだろうか。
とはいえ、そのような”先生たち”から学び得たことは今の状況では使えないことがあるかもしれない。しかし、人生の旅路が進むにつれて、その学びが活かされ、発揮される場面も出てくるだろう。そう、かけがえのない失われない資産になるはずだ。
出会う人を「先生」に変えるには?
しかし、こうした学びを得るには大切なことがある。それは彼らから「学びたい」という欲求を持つことだ。もちろん、楽しくワクワクする授業・レッスンあれば、退屈でつまらない授業・レッスンがあるかもしれない。
また、あなたも誰かにとっての「先生」なっていることを自覚すべきだ。そう、それが相手にとって、真似したいと思われるような先生なのか、反面教師としてなのかまでも含めて。あなたの言動や振る舞いはどう「生徒」に映っているだろうか。
さて、今日出会う人から学びを得よう。すべきこと。してはいけないこと。いずれの学びが得られるだろうか?
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